00629_企業法務ケーススタディ(No.0218):危ない会社の窮状につけ込んで、うまいこと乗っ取れ!

本ケーススタディの詳細は、日経BizGate誌上に連載しました 経営トップのための”法律オンチ”脱却講座 シリーズのケース25:危ない会社の窮状につけ込んで、うまいこと乗っ取れ!をご覧ください。

相談者プロフィール:
株式会社マルチ・リレーション 代表取締役 菅野 孝秀(かんの たかひで、34歳)

相談概要:
相談者は、有名レストランチェーンを経営している友人に会社を立て直すために金を貸してくれと頼まれました。
未上場の会社で、その友人の父親が100%株を持っており、役員は全員親族で固めています。
貸しても返金されないような気がしますが、貸すのであれば、担保は一切ない状態で、恩を売り、経営に参画したい思いが募ります。
以上の詳細は、ケース25:危ない会社の窮状につけ込んで、うまいこと乗っ取れ!【事例紹介編】をご覧ください。

本相談を検討する際の考慮すべき法律上の問題点1: 「死に体の」会社との付き合い方
カネの無心にくるということは、銀行はおろか、ノンバンクも見放し、本当にカネに困っていて、浮かび上がる可能性が限りなくゼロに近い状態の会社にカネを貸しても、返ってこない可能性はほぼ100%ですし、一番のオススメは、情に負けず、救済を拒否し、関わりを断ち、手ぶらで追い返すことです。
とはいえ、単純に金融の目的ではなく、
「普段だと、お近づきになろうにも上から目線でケンモホロロに追い返される、高嶺の花のような企業」
の窮状につけ込み
「恩を売って、デカイ顔して、経営に参画したい」
という目的を含めるのであれば、うまいことやる方向で考えることもアリです。
以上の詳細は、ケース25:危ない会社の窮状につけ込んで、うまいこと乗っ取れ!【「死に体の」会社との付き合い方】をご覧ください。

本相談を検討する際の考慮すべき法律上の問題点2:引きずり回してヘトヘトにさせる
必要な事業資金の中身や明細を全部明らかにしてもらいましょう。
「カツカツで生き残るために、マジで、リアルで、ガチに絶対必要な、絞りに絞った最小資金」
を算出する段階で、相手の会社が
「そんなに厳しいことを言われるなら結構」
といって立ち去るなら、そのまま立ち去らせればいいだけです。
支払い管理は、債権者においてすべきです。
以上の詳細は、ケース25:危ない会社の窮状につけ込んで、うまいこと乗っ取れ!【引きずり回してヘトヘトにさせる】をご覧ください。

本相談を検討する際の考慮すべき法律上の問題点3:オーナーの持つ全株式を譲渡担保として差し入れてもらえ
「返済ができない」
ことをトリガー(発動条件)として、会社の経営に参画する、ことも目的として想定することが可能です。
役員に連帯保証を差し入れてもらうのは当然として、融資の条件として、オーナーの持つ全株式を譲渡担保として差し入れてもらうことを要求すべきです。
貸したカネが、金額あるいは期限のいずれかの面で違約されることがあれば、有無をいわせず即座に、担保として株式を取り上げてしまいましょう。
以上の詳細は、ケース25:危ない会社の窮状につけ込んで、うまいこと乗っ取れ!【オーナーの持つ全株式を譲渡担保として差し入れてもらえ】をご覧ください。

モデル助言:
怖いのは、会社の経営状態がわからない状態でかかわってしまって、返済も無理、株もクズ株で、突っ込んだカネをキレイに失ってしまうことです。
必要なのは、デューデリジェンスです。
「返済能力の測定や返済計画の検証」
ということを大義名分として、財務面において丸裸とするようなすべての資料を提出してもらい、事実上のデューデリをやってしまえば、この種のジャッジの前提は整います。
このシナリオにおいて、想定外があるとすれば、彼らが、約束どおり、期限までに貸したカネを全額、耳をそろえて払ってくることです。
以上の詳細は、ケース25:危ない会社の窮状につけ込んで、うまいこと乗っ取れ!【今回の経営者・菅野社長への処方箋】をご覧ください。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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