00800_有事(存立危機事態)対処プロジェクトを遂行する上でのマインド・セット(心構え)とフィロソフィー(対処哲学)9:正しく結末を総括する(見極めを行う)

期限が来たら、あるいは見極めすべきタイミングとなったら、目的全部達成、一部達成、修正された目的達成、失敗・諦め・撤退という結末を総括すべきです。

撤退見極めをせず、ずるずる泥沼に引きずり込まれないようにすべきです。

どんなプロジェクトもそうですが、有事(存立危機事態)対処プロジェクトの場合も同様です。

ただ、あえて、引き伸ばし、延命を意図し、その間に、風向きが変わったり、救援者(ホワイトナイト)が登場したり、相手が疲弊して和解を申出たり、といったことも考えられます。

このように、
「とにかく、どんなに無様で、かっこ悪くても、ずるずる引き伸ばし、延命を画策する」
ということが目的であれば、別です。

実際のケースとして、倒産状態に至ったが、あえて破産も再生もせず、リスケや債務免除をお願いし続け、債権者もうんざりして何も行ってこなくなり、そのうち、時効がきて、債務が綺麗さっぱり消えて、見事に再生した、という冗談のような危機対策を実践した企業もあります。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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