「外注管理部署としての法務部」
といわれると、
「法務の外注管理」って何?きちっと弁護士のきちっとした仕事を横目でボーっと眺めているだけなんでしょ・・・
と、いわれそうかもしれません。
すなわち、
・企業内に生じた法務に関する対応課題を、法務サービスを担う法務部がしないで、社外の弁護士に外注するんだったら、法務部は何もやらなくていいのでしょうか?
・「弁護士がいて、法的なことをお願いするだけだったら、法務とかいらねえじゃん」という批判に対して、どのように存在価値を示したらいいのでしょうか?
・やはり、無理をしてでも、弁護士の向こうを張って、弁護士に負けない法務サービスを自力でやり遂げるべく、頑張ったほうがいいのでしょうか?
と様々な疑問が浮上します。
しかし、外注管理部署として、外注管理部署でなければできない役割というものもあります。
この点に関しては、
00678_「外注管理部署」としての法務部の意義・価値・積極的役割
に述べています。
そして、
「外注管理部署としての法務部」として実装すべき「社外弁護士への外注スキル」
について、具体的にどのようなものか、という点については、下記のシリーズコンテンツで述べています。
00764_社外弁護士への外注スキル1:法務担当者の外注スキルの意義・重要性
00765_社外弁護士への外注スキル2:外注先業者たる弁護士の実体と生態(1)弁護士バッジをもらうまで
00766_社外弁護士への外注スキル3:外注先業者たる弁護士の実体と生態(2)弁護士に専門分野があるのか?
00767_社外弁護士への外注スキル4:外注先業者たる弁護士の実体と生態(3)弁護士の実態把握と能力検証
00768_社外弁護士への外注スキル5:外注先業者たる弁護士の実体と生態(4)弁護士を上手に使いこなすコツ
00769_社外弁護士への外注スキル6:外注先業者たる弁護士の実体と生態(5)弁護士の競争調達と外注管理
「企業内において生じた法務サービスについて、何を内製化して、何を外注化するか?」
というのは悩ましい論点ですが、懐具合や、人的資源のスキルや練度、専門性や責任体制といった諸点を考えて、検討することになります。
この点は、
00610_企業安全保障サービスとしての法務活動の内容設計と調達方法
に述べています。
最後に、外注する際、やたらと
「これが得意」
「こんなことができる」
「俺はすごい」
と売り込んできたり、紹介者が持ち上げて外注候補として登場してくる
「自称凄腕弁護士」
と、外注するかどうか検討する場面が出てきます。
もちろん、言葉どおり、すごくて優秀で結果が出せる弁護士であれば、いいのですが、そうでない場合、特に、
「うまく切り抜けられると期待して信じていたら、全然違う結果になった」
という場合、起用責任者・調達責任者や外注管理担当者である法務担当者は、かなり厳しい立場に追い詰められます。
そういうときに、是非下記コンテンツをふまえ、調達・起用する際のリテラシーを実装しておいてください。
00674_「ホニャララの訴訟に強い弁護士」「チョメチョメの分野で勝てる弁護士」という話の信頼性
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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