01857_ミエル化・カタチ化・言語化・文書化とは

弁護士が、クライアントに
「現在までに発生した事例を、1日毎に日記形式でいいので、ミエル化・カタチ化・言語化・文書化をお願いします。
1日毎にアップデートしていってください 」
と、お願いすることがあります。

弁護士が聞き取って代行することも可能ですが、ここに、貴重なおカネという資源を投入することは、クライアントのおサイフ状況にもよります。

これは、要するに、
「○月○日以降の相手方の動きをわかっている範囲で、主観や情緒を交えず、客観的に、時系列で誰もがミエルように文書にする」
ということです。

出来事を列挙するだけですから、それほど難しい課題ではないはずです。

ポイントは、以下のとおりです。

1 「○月○日以降」です。それより前のものは不要、ということです。

2 相手方の動きだけです。それ以外の動きは不要、ということです。

3 わかっている範囲だけです。周囲の「客観的」証言を前提にしてください
(僕は悪くない、私は正しい等、そのような弁解を意図した他罰的で情緒的な証言はノイズです) 。

4 主観や情緒を交えずに(相手方は悪、強欲、私の事情等という気持ちは表明しなくて結構です)。

5 客観的に。

6 時系列で(5W2Hで、無理であれば、極力特定して(「○時ころ」とか)。

7 まったく状況を知らない第三者が読んでもありありと状況が理解できるような言語と文書。新聞記事のようなものです。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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