01925_揉めごとが起こったとき、経営者が最もしてはいけないこと

揉めごとが起こったとき、
「戦う」経営者もいれば、
「コスパ考えて泣き寝入り」
と決断する経営者もいます。

さて、問題なのは、決断を変える経営者です。

たとえば、経営者が
「コスパ考えて泣き寝入り」
と決断すれば、顧問弁護士としては、その前提で
「緊急性なし」
と判断し、何もしません。

ところが、時間がたってから、
「やはり、泣き寝入りはできない」
と、決断を変えるようなこととなれば、前提が変わってます。

顧問弁護士としては、
「戦うのは、結構ですが・・・」
と前置きしたうえで、次の選択肢をお伝えするしかありません。

1 (会社として、あるいは経営者として)自身で戦う
=ロジックやルールも不明で理にかなったプレースタイルもわからないまま、素人の無手勝流でやる
=戦ってボロ負けする、あるいは戦いにすらならずに一方的にやられる

2 プロをつけて戦う
=戦況不利ながら、戦いになる程度までは戦況回復できるかもしれない
=ただ、それでも、当初の致命的戦局不利のため、やはり、思い通りならず、一矢報いる、爪痕残す、ビビらせる、ひやっとさせる、程度の期待値

要するに、揉めごとが起こったとき、経営者として最もしてはいけないことは、
「泣き寝入り」から「戦う」に決断を変える
ということです。

そのなかでも、最も不利なことは、
「時間がたってから」
であることは、言うまでもありません。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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