平時に聞くと、
「当たり前じゃないか」
と思うようなことでも、“訴訟事”の当事者になると、慌てるものです。
たとえば、”訴訟事”において、判決が出たとします。
まず、すべきことは、
「即時抗告の期限」
の確認です。
これこそ、
「当たり前じゃないか」
と思うようなことでしょうが、“訴訟事”の当事者になると、意識が届かないのが実情です。
もちろん、
「これでおしまい。絶対に不服申立てしない」
ということであれば、それはそれでよいのですが。
セカンドオピニオン(一審判決についてのコメント)を求める方が少なからずいるのは、
(相談者と顧問弁護士との関係性にもよりますが)
1 正しく状況を観察されていなかったり、
2 正しく展開予測を認識されていなかったり、
3 選択肢を提示されていなかったり、
4 各選択肢の意味や長短所の情報を伝えられていなかったり、
5 以上のほか、誤解されたまま何らかの選択決定をして、あとで悔いることになったり、
ということが、ままあるからです。
その意味では、少なくとも、
「いつ、選択肢が消失するか」
は、知っておくべきです。
この種の期限管理は、顧問弁護士から書記官に確認してもらうのがてっとり早いでしょう。
”訴訟事”において、最重要なのは、時間なのですから。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
✓当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ:企業法務大百科®
開設・運営:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所