<事例/質問>
弁護士さんに契約書作成を頼むと、どのくらいかかりそうですか?
安く上げる方法とかないですか?
<鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南>
契約書の作成費用についてお話します。
費用は、定型契約とユニークな契約で異なります。
定型契約は既製服のようなもので、取引価額1億円までなら5万円から30万円程度、1億円を超えると別途相談となります。
一方、ユニークな契約はオーダーメイドのようなもので、取引価額3億円までなら10万円から120万円程度、3億円を超えると応相談となります。
さらに、非常に複雑な契約の場合はタイムチャージとなり、1時間あたり2万円から8万円ほどの費用がかかります。
契約書作成費用を抑える方法としては、まずネットで探した契約書の書式を使用し、自分で必要な情報を埋めた後に弁護士にチェックしてもらう方法があります。
また、弁護士と顧問契約を結ぶことで、定型契約書式を顧問料の範囲内で提供してもらい、最後にチェックしてもらうことも可能です。
さらに、難易度が高い契約の場合でも、事前に定額制や上限予算を設定することで、タイムチャージを避けることができます。
一方で、弁護士費用を節約しようとして絶対に避けるべきこともあります。
例えば、相手方の弁護士が作成した契約書をそのまま使用することは避けるべきです。
必ず自分の弁護士にレビューしてもらうことが重要です。
弁護士は依頼者に忠誠を尽くすため、相手方の利益を優先した契約書を作成することがあるからです。
また、素人に契約書作成を任せることも避けるべきです。
過去のテンプレートを見様見真似で作成すると、後々の紛争の原因となるリスクがあります。
良い経営者は弁護士費用を保険のように捉え、適切なリーガルコストを設定しています。
例えば、取引金額の1%や0.5%をリーガルコストとして見積もるなど、事前に費用を見積もる工夫をしています。
弁護士費用をケチりすぎると、後々高くつく可能性があるため、慎重に考えることが大切です。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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