01651_法律相談の技法17_継続法律相談(4)_「弁護士費用の見積もり」の具体例

ここで、弁護士費用の見積もりについて、筆者(及び所属する弁護士法人)で行っている実例(の概要)をご紹介します。 見積もりとは、法的に整理すれば、「弁護士報酬契約の『申込みの意思表示』ないし『申込みの意思表示の誘引』」ということになろうかと存じます。 一般的に「見積書」と呼ばれるものは、売主あるいは受注(予定)者等、商品...

01650_法律相談の技法16_継続法律相談(3)_「弁護士費用の見積もり」プロセスの意味と価値と機能

継続法律相談において、 「相談者と弁護士の役割分担を理解させ、相談者のタスクとして、『詳細事実経緯のミエル化・カタチ化・言語化・文書化及び痕跡の収集・発見・整理』を宿題として課して、これを責任を以て完遂させる」というプロセスが完了したら、「『情報戦としての性格を有する裁判沙汰』における最重要戦争資源としての『情報』」す...

01649_法律相談の技法15_継続法律相談(2)_相談者と弁護士の役割分担を理解させ、相談者のタスクとして、「詳細事実経緯のミエル化・カタチ化・言語化・文書化及び痕跡(資料や文書等)の収集・発見・整理」を宿題として課して、これを責任を以て完遂させる

継続法律相談のプロセスに入った際、まず、行うべきは、1 詳細事実経緯のミエル化・カタチ化・言語化・文書化と2 痕跡(資料や文書等)の収集・発見・整理です。 まず、「詳細事実経緯のミエル化・カタチ化・言語化・文書化」、すなわち、体験事実の言語化・文書化です。 事件遂行に向けて詳細な計画立案する上では、「客観的なものとして...

01648_法律相談の技法14_継続法律相談(1)_継続法律相談のゴール

課題達成(解決)のための選択肢が浮上し、各選択肢についての動員資源の見積もりができれば、相談者は、それぞれの選択肢のプロコン(Pros and Cons、長短所)分析をして、当該見積りと期待値との相関性を考えながら、 1 アクションを起こさない(泣き寝入りする) 2 何らかのアクションを起こす1)創出・整理された選択肢...

01647_法律相談の技法13_初回法律相談(7)_プロコン(長短所)分析と態度決定

相談者との間で現実的で達成可能なゴールデザインが共有でき、「スタート(現状、as is)とゴール(目標、to be)との間に立ちはだかる課題」を発見・設定・定義し、当該課題が複数にわたる場合は優劣・先後等について相互の関係や関連性を整理でき、当該課題達成手段の創出・整理を終え、各課題達成手段遂行のための動員資源の見積も...

01646_法律相談の技法12_初回法律相談(6)_各課題達成手段を遂行した場合の動員資源の見積もり

相談者との間で現実的で達成可能なゴールデザインが共有でき、「スタート(現状、as is)とゴール(目標、to be)との間に立ちはだかる課題」を発見・設定・定義し、当該課題が複数にわたる場合は優劣・先後等について相互の関係や関連性を整理でき、そして、当該課題達成手段の創出・整理を終えたら、次に行うべきは、各課題達成手段...

01645_法律相談の技法11_初回法律相談(5)_課題達成手段の創出・整理

相談者との間で現実的で達成可能なゴールデザインが共有でき、次に、「スタート(現状、as is)とゴール(目標、to be)との間に立ちはだかる課題」を発見・設定・定義し、当該課題が複数にわたる場合は優劣・先後等について相互の関係や関連性を整理できた後、当該課題達成手段の創出・整理をすることになります。 相談者の相手方が...

01644_法律相談の技法10_初回法律相談(4)_自己制御課題と他者制御課題

相談者との間で現実的で達成可能なゴールデザインが共有できた後、次に、「スタート(現状、as is)とゴール(目標、to be)との間に立ちはだかる課題」を発見・設定・定義し、当該課題が複数にわたる場合は優劣・先後等について相互の関係や関連性を整理していくことになります。 ところで、世の中に存在する「課題」全般を「筆者の...

01643_法律相談の技法9_初回法律相談(3)_課題の整理_展開予測とゴールデザイン

「相談者が(素人考えを前提に、主観的に)求めるゴール」が把握され、「相談者を取り巻く現状を改善し、求めるゴールを達成するゲーム」が認識されましたら、「当該ゲームの環境、ゲームのロジック、ゲームのルール」を教示し、相談者を啓蒙します。 ここで、「相談者が(素人考えを前提に、主観的に)求めるゴール」と、「ゲームの環境、ゲー...

01642_法律相談の技法8_初回法律相談(2)_相談者へ「ゲームの環境、ゲームのロジック、ゲームのルール」を教示し、啓蒙する

相談者が直面している事実ないし状況及びそこに至る経緯について、証拠資料(事実の痕跡)の有無や信用性の程度も含め、確認され、また、過誤や齟齬や虚偽や誇張が介在する蓋然性を前提としたストレステストを加え、大まかな客観的状況を把握できたとします。 次に、行うべきは、「相談者が求めるゴールを達成するゲーム」について、「ゲームの...