00637_“げに恐ろしきは法律かな”その2-1:「法律」は日本語ではない(1)

法律、といってももちろん日本の法律ですが、これは日本語として、普通に理解していいのでしょうか? ここで、例をとって考えてみます。 滋賀県から東京の大学に進学し、東京で就活をしていたA子さんですが、希望の就職先が全滅で、夢破れて地元の滋賀に帰ってきました。 民間会社で適当なところがなかったので、1年かけて地方公務員試験を...

00636_“げに恐ろしきは法律かな”その1:法は非常識である(「法」と「倫理(道徳)」は別物である)

いわれてみれば当たり前のことですが、「法律」は、「道徳」や「常識」や「倫理」とは別物です。 ちょっとした違いどころか、まったく違う、まったくの別物です。 これは、「法律」の意味内容と、 「道徳」や「常識」や「倫理」 がズレることを意味します。 さらにいえば、法律が「健全な道徳」に反する帰結をもたらしたり、非常識な結果を...

00635_霞が関文学・霞が関言葉

法律の無知や無理解は、法的リスクの正しい認識・解釈を阻害します。 そもそも、「法律は、常識とは無関係に、特に、経済人・企業人のバイアスの塊である『経済常識』『経営常識』『業界常識』と、むしろ対立する形で作られ、遵守を強制される」という前提が存在します。 商売の常識、健全なビジネス常識に基づく合理的行動の前に立ちはだかり...

00600_企業法務やコンプライアンスは永遠に不滅です

人は法を犯さずには生きていけませんし、企業も金儲けという本能を抑え込んで法を遵守する、ということはおよそ期待できません。 無論、経営幹部やビジネスパースンが、・楽観バイアスを克服し、正しく法やリスクを認識し、賢く振る舞い、 ・平時から有事を想定した法令遵守や文書管理を緻密に行い、・危機にあって、大事を無事に済ませるため...

00597_21世紀以降の企業不祥事の特徴

歌は世につれ世は歌につれ、ではありませんが、法令違反や企業不祥事も、時代とともに、質・インパクトの両面における経年変化、といったものが看取されます。 結論を申し上げますと、現代は、企業不祥事が「即」企業崩壊につながる、企業受難時代にある、といえます。 皆さんにも実感としてお持ちかと思いますが、企業不祥事については、ここ...

00596_「人は生きている限り、法を犯さずにはいられない」が、「人が集まる組織である企業“も”、存続する限り、法を犯さずにはいれない」

「人間は、生きている限り、法を犯さずにはいられない」ということは、歴史上証明された絶対普遍の真理だと考えます。 もし、この点について、腑に落ちない、絶対認めない、納得しかねる、という方は、まず、人は生きている限り、法を犯さずにはいられないを御覧ください。 この命題を前提としますと、次に、議論すべき課題が出来します。 す...

00595_「企業不祥事」「企業危機」は絶対根絶できない

最近、企業不祥事が多発しまくっています。 「これだけ企業不祥事が出たから、もう、不祥事がなくなり、法律的に一点の曇りもない、清く、正しく、美しい、すみれの華のような、清廉な産業社会が日本にやってくる!」と思われた方も、いらっしゃるかもしれません。 ところが・・・ 残念でした! おそらく、ここで話している、今、まさにこの...

00594_「暴力団でも犯罪組織でも、テロ組織でもない、善良で健全な企業組織」において、なぜ、「法令遵守」という課題対処が必要となるのか?

=(「違法行為を生業とする特殊な団体」ではない)健全な良識も常識も持ち合わせている普通の企業において、「法務」「法令遵守(コンプライアンス)」などという業務(お仕事)が必要になるのはどうしてなのでしょうか? =何故、法律を守る、というシンプルで当たり前のことを、仰々しく“課題”として、取り上げ、時間とコストとエネルギー...