00907_企業法務トレンド今昔(前世紀と今世紀)1:前世紀と今世紀にかけて起きた、「企業不祥事トレンド」の大転換

1 前世紀における企業不祥事 前世紀、といっても1990年代の話ですが、その当時、今では企業経営者の間で盛んに話題にされる「企業法務」や「法令遵守」といったテーマは、さほど重要視されていませんでした。 では、この時代に企業不祥事がなかったか、といえばそうではありません。 この当時も、総会屋に対する利益供与や入札談合、さ...

00905_企業法務の学び方

企業活動の活発化・複雑化・国際化を反映する形で、企業に関わる様々な法改正が行われ、また、企業法務に関わる様々な事件等が発生します。 このような時流の変化にしたがって、 形を変えて、絶え間なく浮上する企業法務にまつわる様々な事件やプラクティスが出来しますが、これを逐一学ぶことはおよそ不可能です。 他方で、 何らゆらぐこと...

00675_企業法務ケーススタディ(No.0225):法務部って何するところ? 必要なの?

本ケーススタディの詳細は、日経BizGate誌上に連載しました 経営トップのための”法律オンチ”脱却講座 シリーズのケース32:法務部って何するところ? 必要なの?をご覧ください。 相談者プロフィール:斎藤工業株式会社 代表取締役社長 斎藤 拓司(さいとう たくし、35歳) 相談概要: 未上場の...

00600_企業法務やコンプライアンスは永遠に不滅です

人は法を犯さずには生きていけませんし、企業も金儲けという本能を抑え込んで法を遵守する、ということはおよそ期待できません。 無論、経営幹部やビジネスパースンが、・楽観バイアスを克服し、正しく法やリスクを認識し、賢く振る舞い、 ・平時から有事を想定した法令遵守や文書管理を緻密に行い、・危機にあって、大事を無事に済ませるため...

00597_21世紀以降の企業不祥事の特徴

歌は世につれ世は歌につれ、ではありませんが、法令違反や企業不祥事も、時代とともに、質・インパクトの両面における経年変化、といったものが看取されます。 結論を申し上げますと、現代は、企業不祥事が「即」企業崩壊につながる、企業受難時代にある、といえます。 皆さんにも実感としてお持ちかと思いますが、企業不祥事については、ここ...

00524_企業法務とテクノロジー

企業法務に、人工知能やRPA(Robotic Process Automation)を導入する、という動きが始まっています。 「法務とテクノロジーの融合がはじまった」などというニュース等で語られる“祝詞”を聞くと、「こういう新しい技術を用いると、法務という仕事が革新的に進化するのではないか」と漠たる期待をもちますし、(...

00522_令和の時代になっても、企業不祥事は絶対なくならない

企業法務、なかんずく、コンプライアンスについてのセミナーにおいて、冒頭、私がよく引用する事件があります。 =======================宗教法人の高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町)の宗務総長が宗団の資産運用を巡り交代した問題で、外部調査委員会が損失額を当初の約6億9600万円から約17億円...

00339_企業法務のイシュー・スポッティング・ツール(企業法務の全体像・各論)

運営管理コード:CLBP15TO15 著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所 【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】✓当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ:✓当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ:✓当サイトをご訪問いただいた同業の...

00338_企業法務のイシュー・スポッティング・ツール(企業法務の全体像・総論)

組織論(ハードウエア)とオペレーション論(ソフトウェア) 運営管理コード:CLBP14TO14 著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所 【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】✓当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ:✓当サイトをご訪問いただいた...

00337_企業法務の定義

企業法務の定義について、諸説あることは理解しております。 1ついえることは、法律で明確な定義があるわけでもなく、いまだ学説が固まっているわけではなく(そもそも、企業法務について、学説や理論自体が存在せず、私を含めて、学者や実務家が、それぞれ勝手気ままな考え方を述べている、極めて未熟な分野です)、その意味では、私の定義も...