00160_企業法務ケーススタディ(No.0115):うっかりインサイダーに気をつけろ!

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: 株式会社ヒゲツルツルプロジェクト 代表取締役 宮朔 博幸(みやさく ひろゆき、40歳) 相談内容: わが社が開発した「ヒゲが永久脱毛される石鹸」、爆発的人気で、笑いが止まりませんわ。新興市場...

00149_企業法務ケーススタディ(No.0104):資産運用の罠

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: 日国工業大学 経理課長 美濃川 聞多(みのかわ もんた、66歳) 相談内容: 先生、先生。今日は、本学の資産を投資するにあたってのアドバイスをいただきに来ました。まぁ、大学という機関には、毎...

00137_企業法務ケーススタディ(No.0093):株式非公開会社にも適用される金商法

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: 株式会社ビバリーヒルズ青春出版社 難儀 隆志(なんぎ たかし、37歳) 相談内容: 今度、ウチの会社で、懐かしの青春モノドラマを集めたDVDボックスシリーズを発売する企画が進行していてですね...

00131_企業法務ケーススタディ(No.0085):ストックオプションとインサイダー取引

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: アンシャンレジーム興産株式会社 社長 山垂井 五三(やまだるい いつみ、34歳) 相談内容: ボンジュール!先生聞いて!ストックオプションで従業員を救済してあげ~る~の話!ちょっといいかな?...

00021_手形を独り歩きさせた場合に生じる重大なリスク

裏書きした手形を、見ず知らずの人間に漫然と手渡した場合、ほぼ確実に大きなトラブルに巻き込まれます。 そもそも手形は色々な人の手に渡ることが前提となっているため、手形法上、手形譲渡にまつわる支払いトラブルについては、すべて譲渡した側に責任を負わせる仕組になっています。 手形をよく知らずに入手した素人の経営者の方で、見ず知...

00020_「手形の裏書」を安易にすべきではない

手形法上、裏書をした瞬間、裏書人は振出人の保証人とみなされます。 裏書という形で保証をした者は、法律上破綻した振出人(及び自分より前に裏書きした裏書人)に代わって手形金を全額支払う法的義務を負います。 このような保証をしたくなければ、無担保(ノンリコース)文言を付した裏書をするか、裏書をせずに交付のみで譲渡してしまえば...

00019_手形の取扱には相当な知識が必要

手形法は、理論、体系ともに精緻かつ難解であり、手形の取り扱いには、本来、高度な知識が必要です。 従って、まず、手形について知識がない方は、取り扱いには十分注意してください。 10年、20年と商売をやっていた方でも、油断は禁物です。 定型的な取引決済のため、上場企業から比較的短期の手形を振出してもらい、銀行で割り引くだけ...