00264_債務株式化(デット・エクイティ・スワップ)の利点と具体的手法

会社のバランスシートをみると、右側(貸方)には、上段に負債、下段に資本の項目が並んでいます。 法律的にみると、負債は返さなければならない借金で、資本は返さなくてもいい出資金ということで、顕著な違いがあります。 しかしながら、「会社の運転資金の調達先はどこか」という観察においては、負債であれ、資本であれ、調達先が債権者か...

00224_企業法務ケーススタディ(No.0179):事業承継税制の旨み

相談者プロフィール: 株式会社道井(ミチイ)銀行 人事部 人事課長 汲川 道博(くみかわ みちひろ、43歳) 相談内容: 先生、ご無沙汰! うちの実家、田舎では結構な規模の印刷会社やってるじゃない。このデジタル化全盛の時代でも、田舎だとやっぱり紙媒体の威力ってまだあるみたいで、利益も伸びてるんだ。でも、そろそ...

00205_企業法務ケーススタディ(No.0160):循環取引のリスク

相談者プロフィール: バンダム株式会社 代表取締役 岩井 おさむ(いわい おさむ、39歳) 相談内容: 先生、ボクのこと、まだまだ忘れてはいけません。バンダムのプラモデルで、一躍、上場を果たしたバンダム株式会社のパイロット、じゃなかった、社長の岩井おさむです。実は、一時のバンダムブームに乗っかって、上場したは...

00186_企業法務ケーススタディ(No.0141):災害支援で債権を放棄・免除するときの税務リスク

相談者プロフィール:マジカル・マジック株式会社 代表取締役 茂木井 審司(もぎい しんじ、38歳) 相談内容: 先生、その節はお世話になりました。お陰さまで、最近では、最新手品グッズ「スマートフォン用耳型携帯ケース」の売れ行きもよくて、最悪だった昨年度とは違って、何とか、黒字になりそうな感じです。それで、今回...

00177_企業法務ケーススタディ(No.0132):粉飾決算の罪と罰

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: ビッグ・システム株式会社 代表取締役社長 中山 栄太(なかやま えいた、28歳) 相談内容: ウチは、5年前、新興市場に上場を果たしましたが、実は、ココだけのハナシ、今期、本当は数億円規模の...

00089_企業法務ケーススタディ(No.0043):不良債権償却による節税の極意!

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール: 株式会社ドンダ化粧品 社長 鈍田 恵(どんだ けい、46歳) 相談内容:  先生、んもうっ、どんだけぇー、って感じ。実はね、友人で「マスコ・ゴージャス」ってふざけた名前の美容院を経営している...

00053_金融機関やコンサルタントから提案・紹介される“節税商品”の実体と危険性

外資系の金融機関は、非常に優秀な方が多く、いろいろな金融商品を開発し、提供してくれます。 無論、中には、緻密な理論を構築して、安全で高収益を生むような商品もありますが、すべての商品がまともであるという保証はありません。 節税商品とは、「お金をリスクに晒して、その対価として利回りや配当を得る」という本来の金融商品ではなく...

00052_企業法務ケーススタディ(No.0015):ハイブロウな金融マンが勧める「節税商品」に潜むリスク

企業から、顧問弁護士に対して、以下のような法律相談が持ち込まれた場合の助言方針を検討してみます。 相談者プロフィール:株式会社オフィス・ワン・トゥー・スリー 代表取締役 間目 宏(まめ ひろし、62歳) 相談内容:相談なんですが、実は、節税のことなんです。といっても、先生に節税プランを考えてくれって言うんじゃないんです...