01988_問合せフォームに中傷メールが届いたときの問題の捉えかた

会社のウェブサイトの問合せフォームから、中傷メールが届いたとき、まず、すべきは、この問題をどう捉えるか、ということです。

法律問題として捉えるのか? あるいは、ビジネスマターとして捉えるのか?

仮に、ビジネスマターとして捉えるとしましょう。

正解なり定石なり、が、想定できますか?

正解なり定石なりが想定できないとすれば、最善解を追求することになりましょう。

最善解を追求するためには、試行錯誤のプロセスに入ります。

プロコン分析をし、
「ある達成課題との関係で、正解ではないにせよ、よりマシな選択肢」
を抽出し、方策を決定し、その実施を検討する、というように順を追ってすすめることです。

これらのプロセスをすべてすっ飛ばして、いきあたりばったりの対策をすると、問題は大きくなるばかりです。

もちろん、対応上の選択肢は、無限とはいわないまでも、相当多くの方法が存在するはずです。

そのなかから、選択した方策には、その意図や背景を明確にする必要があります。

ビジネスマターで対処できたものが、法律問題に発展しかねません。

法律問題となった場合、弁護士に相談することになりましょうが、問題解決には、正解なり定石は存在しません。

あるのは、最善解の追求であり、そのための試行錯誤のプロセス、選択肢、思考実験、プロコン分析をするということになるのです。

問題が大きくなればなるほど、 資源(カネと時間)が必要となることから、まずは、リテラシー水準を(弁護士と)議論可能な状態にしておくことをおすすめします。

<参考>

00791_有事(存立危機事態)対処の際のタスクアイテム

01713_🔰企業法務ベーシック🔰/企業法務超入門(企業法務ビギナー・ビジネスマン向けリテラシー)24_ネットトラブルに関する法とリスク

01420_ネットトラブル対策法務>ネットトラブル対策法務(フェーズ0)>課題概要と全体構造>課題と対応の基本>ネットトラブルの特性と対応

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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