01609_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(12)_「海外進出を成功させるための人材」に欠如した中小企業が採るべき代替戦略

「自分が海外に行くわけにはいかないし、自分の分身として責任をもって海外で一旗挙げてくれるようなスキルと意思をもった人材にも恵まれない中小企業」が、最後には、「ああ、どうしよう、我が社は海外進出できない。どうしよう」と嘆息することが多い、という実情が存在します。 では、そんな中小企業として、海外進出プロジェクトについて、...

01608_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(11)_中堅中小企業が海外進出を成功させるには、オーナー経営者自らが直接乗り込むほかない

「海外進出という、もともと勝ち目の少ないアウェー戦を戦い抜くには、ラスボス(ゲームの最後に登場する、最強のボスキャラクター)が、当初から陣頭に立って、真剣に取り組む姿勢が絶対必要であり、そのことは歴史上証明された事実でもある」ということを申し上げました。 そして、逆に、「大将が、ラクをして、最前線や現場に出ることを忌避...

01606_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(9)_海外進出に失敗する企業にみられる「必敗の方程式」ないし「敗北のスパイラル」

海外進出成功企業の要素として、・海外進出目的が合理的に設計されていて、かつ明確に意識されており、・目的を実現するための基本的なタスクイメージもしっかりと具体化されており、・各タスクを実践する人材スペックが明瞭であり、・当該人材を発掘・発見・調達でき、・当該人材が遺憾なくスキルを発揮できるような物的環境(予算や報酬やイン...

01605_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(8)_海外進出に成功する企業の手法その4_海外進出成功企業の戦略・まとめ

海外進出に成功する企業においては、登用されるリーダー(責任者)のスペックにおいて、共通する要素があります。 そして、その前提として、リーダー(責任者)が果たすべきタスクについて明確かつ具体的なデザインが先行しています。 さらにいえば、明確かつ具体的なタスク・デザインのための必須の先行ないし前置課題として、進出目的が明確...

01604_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(7)_海外進出に成功する企業の手法その3_「『海外進出』という難事を成し遂げるリーダー」の人材スペックデザイン

(「海外の国や人々や各団体と仲良くなって、国際交流する」などといった活動とは真逆の、)「国内事業展開より数倍、数十倍困難な海外進出を経済的に成功させる」ための各タスクが明確になれば、次に、このような「極めて達成困難な各タスク」を任せることのできるリーダー(責任者)の人材スペックが整理され、明確になってきます。 すなわち...

01603_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(6)_海外進出に成功する企業の手法その2_「『海外進出』という難事を成し遂げるリーダー」が遂行すべきタスクデザイン

「海外進出に成功する企業」は、まず、非常にシビアな功利的メンタリティーにもとづいて「エゲツナイまでに経済合理性に適った進出目的」を設定・構築し、次に、「当該目的(それこそ、平等な国際社会や差別なき世界の実現を目指すようなヒューマニストが聞いたら、その場で卒倒しそうな、エグいまでに経済合理性を徹底した進出目的)をしびれる...

01602_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(5)_海外進出に成功する企業の手法その1_「海外進出の真の目的」の設定

具体的に、アジア進出に成功する企業は、どのようなビヘイビアで、その目的(具体的な言葉にすると、やや問題を生じかねないので、あえて言葉にしませんが、植民地時代の欧米列強諸国の企業の進出目的ないし動機とほぼ近似するようなもの、と述べるにとどめます)を達成するのでしょうか。 アジアに進出するのは、経済的メリット、それも「目ま...

01601_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(4)_「SMART基準(法則)」において合理的と考えられる「海外進出プロジェクト」とは

企業が挑戦する「アジア進出」事業について、その目的の妥当性・合理性を「SMART基準(法則)」を活用して評価検証してみます。 まず、そもそも、なぜ、中国やその他アジア各国に進出するのでしょうか? その経済的意味はどこにあるのでしょうか? ここで、倫理や道徳や綺麗事を捨象して、シビれるくらい、シビアに、純経済的に、合理的...

01600_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(3)_「海外進出プロジェクト」の合理性を検証するための基準としての「SMART基準(法則)」

ビジネスの目的設定は、1 カネを増やす2 出て行くカネを減らす3 時間を節約する4 手間・労力を節約するのいずれかに収斂させ、かつ合理的な目的設計を行うべきであり、そうでないと時間と労力とコストを散々浪費した挙句、無残に失敗し、結果、企業そのものを危険な状況に陥ります。 では、ビジネスの目的自体が、前記の1ないし4のい...

01599_企業法務部員として知っておくべき海外進出プロジェクト(2)_「海外進出プロジェクト」において設定される目的の合理性を検証する

日本企業のアジア進出ですが、多国籍展開経験のある一部の巨大企業を除き、ほとんどの中堅中小企業は、すべからく残念な結果に終わっているようです。 今から数年前、「中国進出ブーム」なるものが日本の全産業界を席捲しました。 その当時の経営者向けのメールマガジン等をみてみますと、「国連『世界人口白書』によると、世界の総人口が70...