01796_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その4_弁護士ショッピング

弁護士は、大事が小事に、小事が無事になるようなプラン(プランA、プランB・・・複数個のプラン)を考えます。 ところが、これらプランを紹介しても、相談者の多くは、強固な思考連鎖のバイアスが邪魔して聞く耳を持ちません。 合理的・論理的に考えられていて、より安全性が高く、確度の高いプランがあるにもかかわらず、相談者が受け入れ...

01795_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その3_「ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化」

裁判制度を利用するにあたって、絶対的に必要な前提となるのが、「客観的なものとして言語化された体験事実を、さらに整理体系化し、文書化された資料を整えること」です。 要するに、「事実経緯を、記憶喚起・復元・再現し、これを言語化し、記録化し、文書化する」という作業を貫徹することが要求されます。 それを筆者は 「ミエル化・カタ...

01794_訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その2_「ロゴス(論理)」 「パトス(情緒)」 「エトス(信頼、証拠による証明)」

裁判というゲームは、「ロゴス(論理)」「パトス(情緒)」「エトス(信頼、証拠による証明)」の3つの軸で展開していきます。 当然のことながら、「ロゴス(論理)」と「エトス(信頼、証拠による証明)の2軸に依拠して、互いに攻め合うこととなります。 相手方の「ロゴス(論理)」と「エトス(信頼、証拠による証明)」を突き崩す攻撃性...

01793_相手方との小康状態をどう評価するか

弁護士の窓口設定を不要とする、ということも不可能ではありません。 しかし、その場合、委任関係を曖昧にすることは弁護士職務上不可能であり、当然、相手方に対して辞任届けを提出することになります。 そうなりますと、いわば牽制の盾となっている弁護士が撤収したことを好機として、相手方が活動を盛り返すことになることも懸念されますの...

01792_権力とは、戦うものではなく、動かすもの_その2

「権力とは戦うもの」 というお題目を唱え、事あるごとに、権力空間や権力者に反目し、批判し、敵視するようなメンタリティをもつことは、民事裁判の仕事をする以前の段階で、不適格です。 権力と戦っても、勝てるわけがありません。 特に、司法権力については、日本最高・最強の権力機関です。 「カラスは白い」 「白鳥は黒い」というよう...

01791_権力とは、戦うものではなく、動かすもの_その1

権力と戦う弁護士はバカです。 他方で、権力に盲目的に服従するのもアホです。 権力は、動かすものです。 別の手法としては、権力を邪魔し、混乱させ、妨害し、足を引っ張り、困惑させ、ほとほと嫌にさせ、資源動員が成果に見合わぬことを自覚させ、ついには諦めさせる。 それが、権力空間におけるプロフェッショナルの本質的な活動の要諦で...

01790 _訴訟を提起する前に知っておくべきこと・ただしておくべき誤解・検討しておくべきこと_その1_「彼を攻めるには我を顧みよ」

訴訟を起こしたいという場合、最初にすべきことがあります。 それは、「彼を攻めるには我を顧みよ」というものです。 「囲碁十訣」の中にある一条であり、唐の時代の碁の名手、王積薪がまとめあげたと伝えられる、囲碁十ヵ条の要諦で、棋道普遍の真理です。 要するに、「敵(彼)と戦う前に、自軍(我)の欠点・脆弱性・過去の失敗をきちんと...

01789 _「報・連・相」での管理、監視にこだわる理由

企業活動は、大きく・オペレーションと・イノベーションに分類されます。 「仕事に困っている、客に困っている」という状況であれば、イノベーション課題として営業仮説を立て、これをPDCA(試行錯誤)によって仮説実現していくことになります。 PDCA(試行錯誤)を明確に把握した上で、管理・監視するには、「報・連・相」や監視にこ...

01788 _法的対処課題について_2種類の法執行権力

わが国においては、三権分立という制度運営上、2種類の法執行権力が存在します。「行政権力」と「司法権力」です。 2つの権力空間は近似していますが、 これらには明確な差異があります。 そして、弁護士は、おもに、 「司法権力が支配する空間におけるプロのプレーヤー」 すなわち 「裁判所という国家権力機関が支配する、司法権力空間...

01787_事業責任者が法務に相談したところ「当社の法務部から『特定の専門分野に関する法務課題は取り扱わない』と言い放たれてしまいました」という状況の病理性を分析し、法務部の役割を改めて考えてみる

事業責任者が法務に相談したところ「当社の法務部から『特定の専門分野に関する法務課題は取り扱わない』と言い放たれてしまいました」という事例がある企業で発生し、この事例についてコメントを求められたことがあります。 この状況を分析して、改めて、法務部のあり方を考え直してみましょう。 企業の法務部は、企業活動において生じるすべ...