02069_弁護士として、リスクの特定と初期対応の基本的な考え方

リスクとは何かを正確に把握し、その性質や大きさを特定・提案することが重要です。 その上で、そのリスクが顕現しないようにするための予防ないし改善する合理的方策を、クライアントに提示して、実施することになります。 リスクや目的をどう捉えるかによって、選択肢は変わってきます。 たとえば、「道義的なリスク」と「法的なリスク」 ...

02068_「最善解模索アプローチ」弁護士の役割とクライアントの協力体制

弁護士として、クライアントとプロジェクトとの関係を構築する際に重要視している点がいくつかあります。 まず、弁護士が関与する前に生じた不利な状況に対して、クライアント自身がどの程度反省し、その原因を整理して総括しているか、ということです。 これに加えて、弁護士のアプローチである「正解探求ではなく、最善解を模索する」という...

02055_企業法務ケーススタディ:利益相反に直面した弁護士の選択

<事例/質問> 大手食品グループの○○社の中で、とても大切な役割を担っていた●●社が、「自分たちでやっていく」と言って、○○社から離れることを決めました。 ○○社は「●●社がいなくなると、グループ全体の結束が乱れてしまう」と心配しています。 そのため、何とかして●●社が離れないようにしたいと考えています。 ...

02051_法的対処プロジェクトに対する姿勢

当事務所が弁護費用を提示する際、その金額がクライアントの予算を超えている場合には、以下のように説明いたします。 1 法的紛争の本質 ほとんどの法的紛争には「正解も定石もない」という点が特徴です。 特定のルーティンケース(明確な借用書を前提とした債権回収や、手続きが確立された倒産処理)を除き、各ケースは独自の展開を持ち、...

02042_裁判に負けたくないが、資金に余裕がない(教えて!鐵丸先生Vol. 54)

<事例/質問>  裁判にはお金がかかる、と言われますが、逆に、お金がない企業や、本業のためのお金を裁判に回すことが出来ない企業は、どうすればいいのでしょうか。 あるトラブルがあって、どうしても負けたくないのですが、他方で、それなりの弁護士の先生に長い期間活動してもらうと、多額の費用がかかることは理解出来ます...

02031_「企業法務弁護士、ビジネス弁護士になるためのイニシエーション(通過儀礼)」は、「小学校で学んだ常識」を完全に捨て去ること

1 「ビジネス」という非常識な世界、さらに非常識で良識が通用しない「企業法務」「ビジネス法務」の世界 「企業法務弁護士やビジネス弁護士としてのキャリアを歩む」ということは、・「ビジネス」や「(ビジネスを組織ぐるみで展開する)企業」という非常識な世界を理解し、・さらに、これを上回る、非常識で良識が通用しない「企業法務」「...

02028_「プロのビジネス弁護士の本源的能力」は、「課題を発見し、課題を仕事にし、仕事をカネに変える力」

プロのビジネス弁護士としてやっていくには、法律の知識も勿論必要ですが、それだけでは全く足りません。 「プロのビジネス弁護士が実装しておくべき真の能力」 とは、 ・課題を発見し、 ・課題を仕事に変え、さらに ・その仕事を金に変える力 です。 この能力がなければ、弁護士はただの 「法律に詳しい物知り」 「クイズ法律王」 に...

02020_弁護士が裁判所で意識する話し方や態度(教えて!鐵丸先生Vol. 28)

<事例/質問>  プロの弁護士として、裁判所でお話されたり行動されたりする場合、話し方や態度でどんなことを意識されているでしょうか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 弁護士として裁判所で話す時に意識するポイントをお話しします。 まず、弁護士は決して偉くはありません。 裁判は弁護士なしでも進められま...

02018_ドラマの中の弁護士と現実の弁護士の違い(教えて!鐵丸先生Vol. 26)

<事例/質問>  弁護士もののドラマをよくみますが、ドラマの中の弁護士と現実の弁護士とではどんなところが違うのでしょうか? プロの弁護士の方が、弁護士もののドラマをみていて違和感があったら、教えて下さい。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> ドラマには六法全書をすべて覚えている弁護士が登場しますが、こ...

01866_顧問契約とは

かかりつけ医をもつようなイメージです。 今後、法律相談ないし各種ビジネスや社会経済生活上の課題や不安が生じた場合に、問題解決に至るまでの時間とコストが節約でき、また、いざというときには、課題対処を支援してくれる用心棒がいてくれる安心感を提供するものです。 顧問契約の有無による対応の差を説明すると、よりわかりやすいでしょ...