02006_会社の借金について、名前だけの取締役は責任があるのか(教えて!鐵丸先生Vol. 14)

<事例/質問>  会社経営していた主人が経営に失敗して、会社で多額の借金を作りました。 主人は借り入れの際に連帯保証をしております。 私は、一部出資して、名前だけの取締役にもなっていました。債権者から私にも責任がある、と言ってかなりきつく言われています。 どうしたらいいですか? <鐵丸先生の回答/コメント/...

02005_友人のベンチャー会社の負債について、株主は肩代わりしなければならないのか(教えて!鐵丸先生Vol. 13)

<事例/質問>  友人が作ったベンチャーの株式会社に一部出資しましたが、これが経営に失敗して、多額の負債を背負い込んでしまいました。 株主の私は、負債を肩代わりしなければなりませんか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 結論から言います。 株が紙くずになるだけで、あなたは多額の負債を肩代わりする必要...

02004_会社を作りたいが、その種類と選びかた(教えて!鐵丸先生Vol. 12)

<事例/質問>  会社を作りたいのですが、どんな会社があって、どうやって選ぶんですか  <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> まず最もポピュラーなのが株式会社です。 株式会社は資本金1円から設立可能で、株主は出資金がゼロになればそれ以上の責任を負わない、つまり有限責任の会社形態です。 有限会社...

02003_個人事業を法人にするメリット(教えて!鐵丸先生Vol. 11)

<事例/質問>  個人事業を法人にしようか、という話を聞きますが、なんで、法人にするんですか? 何かメリットとかおいしいこととかあるんですか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 法人とは、財産の集まりを人並みに扱い、取引や契約に参加できるようにする制度です。 個人事業主として商売をする際に会社を設立...

02000_就業規則には普通解雇ができるとあるが中途採用社員を解雇できるか(教えて!鐵丸先生Vol. 44)

労働契約法16条は、「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用(らんよう)したものとして、無効とする」と明文で規定しています。 この条文は、「解雇権濫用法理」と呼ばれる著名な判例法理が法律の明文となった(昇格した)ものです。 要すれば、「解雇の権利は、形式上・字面上、...

01999_辞めた従業員が「残業代を払え、(拒否したら)裁判する」と言ってきた(教えて!鐵丸先生Vol. 43)

「労働事件については当然企業側の言い分をしっかり聞いてくれるはず」という思い込みをもつ経営者は少なくありません。 裁判官一般でいえば、割と保守的で権威や体制にシンパシーある行動をとる方が多い、とみて差し支えないと思われます。 また、裁判官は、多数の事件を抱え、労働時間や残業などといった概念すら吹き飛ぶほどの仕事漬けの毎...

01998_M&Aの「DD」「デューデリ」って何? (教えて!鐵丸先生Vol. 41)

「DD」「デューデリ」 とは、正式名称デュー・ディリジェンス(Due diligence)と呼ばれるもので、M&A実務の世界では、 「買収対象である企業の調査」 とほぼ同義のものとして使われています。 「買い手は常に注意せよ」という法格言がありますが、 「買い物に失敗したら、すべて買い手が悪い。買主の不注意がす...

01997_M&Aって何? (教えて!鐵丸先生Vol. 41)

M&Aは、チョーわかりやすく言うと、企業そのものを取引対象とする売買、すなわち「買い物」の一種ということです。 企業が普通に買い物をする場合、ヒト、モノ、カネ、ノウハウといった形で、個別経営資源毎にバラバラで調達します。 他方で、「これをいちいちやっていると面倒くさくてしょうがない。ヒト・モノ・カネ・ノウハウが...

01996_動画コンテンツ制作において著作権侵害で訴えられないためには(教えて!鐵丸先生Vol. 40)

著作権はあくまで表現媒体や表現行為を保護するものであり、 「アイデアや筋書きそのもの」は保護の対象ではありません。 例えば、畑中鐵丸という作家が 「アンドロメダ銀河からやってきた、愛と平和の弁護士」 というSFロマン小説を書いたとします(かなりつまらなそう)。 この「アンドロメダ銀河からやってきた、愛と平和の弁護士」 ...

01995_出版権を得て出版した小説に筋書きが似たドラマが放映されたが著作権侵害?(教えて!鐵丸先生Vol. 39)

著作権は、あくまで表現媒体や表現行為を保護するものであり、「アイデアや筋書きそのもの」は、保護の対象ではありません。 単に、着想やヒントを得たりするような程度のものであれば権利侵害とはなりません。 既存著作物の題材となっている“歴史的または社会的事実や自然現象”について著作したとしても、そのこと自体が著作権侵害となるこ...