02089_企業法務ケーススタディ:脱税と向き合う_税務署からの通知無視の代償_経営者の判断力が試される

<事例/質問> あるプロジェクトをすすめていました。 私は経営者ですが、別途プロジェクトオーナーがいます。 さて、税務署から「お尋ね」や「確認のための通知」が届きました。 このことを、プロジェクトオーナーに相談すべきか、あるいは、顧問弁護士に相談すべきか、悩んでいるうちに時間が経ち、結果的に、税務署からの通...

02088_企業法務ケーススタディ:英文契約書チェック:重要な2つのレベル

<事例/質問> 英文契約書に関してアドバイスをください。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 英文契約の場合、1 言葉が通じないケース2 話が通じないケース、3 言葉も通じてないし、話も通じてないケースが考えられます。 特に、中小企業には、3のケースが圧倒的に多いです。 ということで、前...

02087_企業法務ケーススタディ:根拠なき批判への法的対応:事実確認と証拠の重要性

<事例/質問> 先日掲載されたWEB記事において、弊社製品に対して根拠なく批判的なコメントが掲載されました。 大手量販店の販売員を名乗る人物がインタビューに答える形で、弊社製品品質について、事実無根の批判を展開しています。 記事はWEBサイトの掲載のみならず、雑誌紙面においても同様の記載があるようです。 弊...

02086_契約書確認の「緊急対応」が生むリスクと課題

契約書確認は、ビジネスの現場で頻繁に求められる業務です。 しかし、時には驚くほどのスピード感を持って対応を求められることがあります。 この「緊急対応」には、実は見えないリスクや課題があります。 緊急契約書確認で起きるリスクや課題 1 表現やロジックの不備がある クライアントから示される契約書は、表現が不明確でロジックに...

02085_弁護士にされる相談のタイプ

弁護士の元には、様々な内容の相談が寄せられますが、大きく2つのタイプに分類できます。 1 質問や依頼内容が明確で、具体的な場合2 何を相談すればよいのか、自分でも分からないため、一緒に整理してほしい場合 2のケースでは、弁護士がクライアントとディスカッションを重ねながら問題を整理する必要がありますが、このプロセスがスム...

02084_クライアントの特徴と成功への基本戦略

当事務所に相談されるクライアントの多くは、以下のような特徴(全てまたは一部)を抱えています。 ・経験・知識の不足:法律やトラブルに対するリテラシーがほぼ皆無。・不用意な信頼:状況や相手を深く検証せずに信頼してしまう傾向。・資源不足:手兵が少ない、軍資金も不足している。・逆境に置かれた環境:世間の逆風が強く、状況はほぼ「...

02083_弁護士の役割と責任範囲を再確認する

プロジェクトにおける弁護士のスタンスについて、明確にしておくべき重要なポイントがいくつかあります。 本来、弁護士の役割は、依頼者がデザインしたゴール(時間、完成、予算の各軸)を達成するための具体化と実施を支援するものであり、そのゴールデザインを依頼者側が社内で調整・合意することが前提です。 しかし、依頼者側からゴールデ...

02082_ビジネスと法律問題、アプローチの違いを紐解く

ビジネスの現場では、「正解」が存在することが多く、その正解を見つけるためのルールや手順が整備されています。 たとえば、新商品の販売戦略を考えるとき、過去のデータや市場分析をもとに「何をすべきか」が具体的に見えてきます。 このように、正解に向けて効率的に資源を投入しながら進むのがビジネスプロセスの基本です。 一方で、法律...

02081_企業法務ケーススタディ:期限を盾にした交渉術の本質を見抜く

<事例/質問> ある企業と業務提携をすすめてきましたが、資金面等で話の食い違いが生じ、紆余曲折の末、契約を解除することにしました。 仲介をしたコンサルタントが出向き、契約解除を目指し、交渉を行いました。 ところが、コンサルタントは、先方から以下のような質問を受けてきたうえに、「先方は怒っている。先方の質問に...

02080_企業法務ケーススタディ:法務部人手不足対策、その適否を問う

事例/質問 会社では、「事業全体のスマート化」を推進する方針が示されており、社長からは「業務のスリム化と余剰人員の活用を通じて業務の見直しを進めるように」との指示を受けています。 しかし法務部では人手不足が深刻で、法務担当者が夜23時まで残業してもなお残務が増え続け、業務に支障が出始めています。 そのため、法務以外の部...