01936_訴訟提起されそうな気配を察知したときの選択肢

訴訟されそうな気配を察知したら、すぐさま応戦体制を敷く、ということもありましょうが、ケースによっては、1 何もせずに、訴えられるのを待つ2 相手に対して、裁判例を示して、牽制を加えるという戦略もあります。 2は、訴訟を進める上で(相手方に)重大な障害にぶち当たることを予知させることで、訴訟提起を断念させる方向への誘導が...

01935_トラブル解決のための段取り

トラブルを法的に解決するためには、次のような流れで、段取りを組んでいくこととなります。 1 トラブル解決を行う上での基本的前提の共有 トラブルを解決するには、「日常空間」とはまったく異なる「ビジネス空間」、さらには、「ビジネス空間」よりも特異度の顕著な「リーガル(有事・法的紛争)空間」における、基本的な空間支配プロトコ...

01934_予防法務の大切さ_現状総括

プロジェクト責任者が、企業トップに対し、 「現在の状況については結果的にはそこまで悪い状況ではないと考えていますが・・・」 などと前置きしながら報告をする場合、 たいていは、状況は悪化しています。 悪化、すなわち不快な状況にいたるには、 ゲーム空間の構造、論理、秩序、ルールの理解の不全状況認知の不全状況評価の不全状況解...

01933_株式市場が単なるカジノとは違って、産業経済的に大きな意味をもつ理由

株式市場に参加する方は、そこで、儲けることを企図しています。 誰も、損をするつもりで参加しておらず、売りであれ、買いであれ、長期保有であれ、短期売買であれ、現物であれ、信用であれ、参加者全員は、儲けようと思って、株式市場に参加しています。 その意味では、株式市場は、カジノや賭場、競馬場や競輪場と同じ性質をもっています。...

01932_ビジネス課題を分類し、状況評価・状況解釈について齟齬をなくす重要性

経営者のビジネス課題は多岐にわたります。 ビジネス課題にはそれぞれプロジェクトがあり、各プロジェクトにはそれぞれ打ち合わせやメール・メッセージ等やり取りがあります。 経営者は、ややもすれば、日々の打ち合わせやメール・メッセージ等に埋もれかねません。 だからこそ、経営者は、ビジネス課題をビジネス課題としてしっかり分類する...

01931_弁護士との対話を通じて、状況評価・状況解釈について齟齬をなくす重要性

弁護士との議論や意見交換は、「(弁護士に)言い負かされた」「(弁護士を)論破した」などという営みではありません。 いわば、「対話」とも呼べるものです。 ところで、人には、認識や解釈、評価、保有情報や展開予測などに、それぞれ顕著な個体差があります。 個体差があるゆえに、人の認識や解釈、評価、保有情報や展開予測などに隔たり...

01930_開業プロフェッショナル(開業医、経営弁護士等)における経営問題についての法務・安全保障課題に関する前提リテラシーの実装

「開業プロフェッショナル(開業医、経営弁護士等)」 となって、事業が軌道に乗ったとしましょう。 人によっては、支店(分院)を増やし、人員を増やす経営戦略をとる方もいます。 そんなのあたりまえと、思うかもしれませんが、「支店(分院)経営の事業主体(オーナーシップ)はどちらにあるか」「誰が支店(分院)経営を仕切るか」という...

01929_従業員に社内調査をさせるとは_その2プロジェクトの基本

プロジェクトの基本は、 ・誰を相手に、 ・何を課題・障害事項として、 ・どういうゴール(改善の姿)を目指して、 ・資源を動員するか、 ということです。 会社側が、従業員に対して、「社内調査」 というミッションを遂行させる場合であっても、プロジェクトとしての基本は変わりません。 「調査」という ミッションにおいて、もっと...

01928_社内不正調査で、従業員に関する調査を行う場合の留意点

社内調査を行う過程で、特定の従業員に関する調査が課題として浮上した場合、いきなり、探偵ごっこのような形で、多大な資源を投入して、身辺や周辺を洗い始める場合があります。 関係情報を収集し、「ひょっとしたらこういうことかも」「これが真相じゃないか」と、経験則を用いた推認を披瀝する「迷」探偵が多数登場し、あーでもない、こーで...

01927_裁判沙汰になるような戦術における考え方

「戦術は戦略にしたがう」などと言われますが、戦術課題や作戦の方向性は、そもそも、1 状況をどう認知し、どう解釈・評価し、2 どのようなゴールを設定し、3 当該ゴールからバックキャスティングした際に、どういうタスクをデザインするか、という思想に帰着します。 すなわち、戦術課題とは、作戦立案上の、思想・哲学・根源的デザイン...