法務担当者が業務で使う法令情報や、法務知識は、専門用語が多く、しかも、簡単な概念すら「霞が関言葉や霞が関文学」によって不必要に難解に表現されています。
収集したり、アップデートとしたこれら法令情報や法務知識をどのように理解し、整理し、管理すべきでしょうか?
情報には、いくつか段階的種別が存在します。
データ、ナレジ、リテラシー、ストーリー等。
法令情報や法務知識は、何も加工が加わっていない生の一次情報、すなわちデータの状態ですと、その大半が、専門用語と「 霞が関言葉や霞が関文学」で記述されており、明らかに使いようがありません。
データレベルの法令情報や法務知識は、インターネットで検索をすると、いつでも、どこでも、大量に入手できますが、このようなコモディティとしてのデータは、価値もなく、使い勝手も悪く、むしろ、目障り・耳障りなだけの
「ノイズ」
です。
データをかき集めて整理していても、結局、象形文字のような無意味で理解できない記号の羅列としての古文書を意味も内容も理解しないままコレクションしているのと同じで、機動的な法務サービス提供を支援するツールにはなり得ません。
世の中、本当に大事なことは本や新聞やネットに載っていません。
載っていてもわかりにくくしか書いていません。
故に、データを、ナレジやリテラシーやストーリーとして再解釈・再構築して、理解・把握・運用できるような実践的な知見にモディファイ(修正)しておく必要があります。
このためには、背景原理や体系を理解し、臨床経験豊富で、データとして記述された難解で無味乾燥な言葉の羅列を、アナロジー等を駆使して、ストーリーやリテラシーとして教授してもらう必要があります。
セミナー等でホンモノのプロとの接点を作り、ナレジやリテラシーやストーリーとして法令情報や法務知識を生きた形で理解し、把握し、整理・管理し、運用できるよう整備・格納しておくことが必要となります。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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