「評価」
という言葉の意味は
「値打ちを定める」
というものですが、
「値打ち」
などといったものは人により様々であり、正解があるわけではありません。
要するに、
「独断と偏見によるでっち上げ」
を上等な言葉で飾ると
「評価」
という仕事になるのです。
「評価」
という仕事を苦手にする人というのは、要するに、
1 物事をデッチ上げるための勇気がない、
あるいは
2 デッチ上げるための表現技術に乏しい、
のいずれかまたは双方の特徴を備えた人間ということです。
言い換えれば、
「無駄に誠実で控え目な人間」
であり、企業社会においては
「使えない人間」
あるいは
「使いたくない人間」
といえます。
仕事のデキる人間は、以上のような
「評価」
という仕事の本質をよくわかっており、上司から
「どういう結論をデッチ上げてほしいのか」
「デッチ上げの際、どういうロジックが好まれるか」
ということを事前によく確認します。
そして、デキる人間は、眉一つ動かさずに
上司の好みに合わせた
「デッチ上げ」
ができ、
これを
「客観的評価」
と臆面もなく言い切ることができるのです。
初出:『筆鋒鋭利』No.044_2、「ポリスマガジン」誌、2011年4月号(2011年4月20日発売)
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
✓当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ:
企業法務大百科® 開設・運営:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所