21世紀に入ると、
「外資系企業」
「ベンチャー企業」
といった新興勢力が産業界を席捲します。
これらの企業は、それまで
「阿咋」の呼吸
で黙示に形成されてきた不文の慣行をことごとく無視します。
欧米の契約文化を徹底するとともに、
「法律や契約に書かれざることについては、すべて企業の自由である」
というアグレッシブな法感覚を当然のように有し、有能で緻密な弁護士を大量に雇い入れ、法務対応が不十分で諸事モタモタしている伝統的企業をどんどん出し抜いていきました。
タフでクレバーな外資系企業による巧みな買収劇や敵対的TOBにおけるベンチャー企業の熾烈な法務対応を通じて、日本の産業界は
「法務力の格差が企業としての優劣や生き残りに影響する」
という事実をまざまざと見せつけられたのでした。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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