21世紀に入ると、企業の法務ニーズが急激に増加しました。
しかし、現代の企業が欲する企業法務は、もはや
「裁判実務に限定した紛争法務(臨床法務あるいは治療法務)を中心とした従来型法務」
とは異質のものとなります。
すなわち、現代の企業が求める企業法務とは、ビジネスの展開スピードに合致し、合理的・合目的的で、洗練され、ビジネスゴールの多様性に柔軟に対応した高度かつ緻密なものなのです。
1 熾烈な市場競争における優位性の確立とビジネスの安全性の向上を調和させることをゴールとして、異分野の知的専門家との創造的な協働作業の中で、企業活動の法的適正を最終的に担保する活動
2 具体的には、経営陣によるビジネスジャッジメント(経営判断)があり、財務責任者や会計士・税理士による会計(税務)判断があり、企業法務スタッフやビジネス弁護士が、これらの判断を前提に、法的リスクをふまえつつ、創造性を駆使し、ビジネススピードに遅れることなく、契約の修正や枠組みの変更を瞬時に実施していく活動
これらが現代において求められる企業法務の姿です。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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