01102_経営政策・法務戦略構築フェーズ>法務活動・フェーズ2>戦略法務(フェーズ2B)>(3)実態把握が困難な戦略法務

戦略法務は、
「競争相手を出し抜く」
という外間の悪さから、卑劣・不当である等として社会的非難を受けたり、また
「出し抜かれた」
既成秩序側からの強い反感を買うというリスクがあります。

このようなことから、アグレッシブな法活動を実践している企業も、正面からこのような指向の活動を推進することを積極的にアピールしません。

すなわち、戦略法務を積極的・意欲的に活用するどの企業も、戦略の詳細や本来の目的を秘匿するか、IR等で開示する際も本来の意図や狙いとは違った表記によって事実上仮装隠蔽し、社会的な非難・批判をかわそうとするのです。

このような事情から、戦略法務の実態や詳細は、いまだ秘密のベールに包まれており、研究や体系化は進んでいません。

しかし、競争に敏感な各企業の法務政策上の意思決定や行動を観察する限り、戦略法務を実践する企業が増加傾向にあることはまぎれもない事実です。

本書では、採取可能な情報やデータに加え、筆者が様々な事案遂行経験の過程で獲得した知見に基づき、
「戦略法務」
を整理体系化し、その内容を紹介していきたいと思います。

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著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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