01853_有事の際、自分に合う弁護士を探す視点その2

有事の際、法務相談中、弁護士の助言や提案を聞いて、
「先生の話は難しすぎる」
「先生の話はわかりにくい」
「先生の話はあまりにも愚劣だ」
「私を愚弄している」
「私は客だ」
と怒りを感じるのであれば、それは、弁護士が
「難しすぎて何を言っているかわからない」
というのではなく、むしろ、しびれるくらい、腹立たしいくらいにわかりやすく、あまりにも鮮烈で、耳を塞ぎたくなるくらい、的を射ているからです。

なぜなら、
「難しすぎて何を言っているかわからない」
のであれば、怒りという感情は出てきませんから。

そもそも、弁護士の話が不愉快としたら、それは、弁護士に原因があるのではありません。

クライアントの状況が不愉快なのであり、これを、なるべく正確に、事態のマグニチュード(重篤さ)をリアルに伝わるように、咀嚼して、しびれるくらいわかりやすく伝えている弁護士には原因はないのです。

たとえるなら、顕微鏡を覗いたら、絶望的な病原菌が見えてきた。

そのときに、絶望的な状況を正確に投影する顕微鏡に八つ当たりしている状況と同じです。

顕微鏡に八つ当たりするのは、あまりに愚かというものです。

むしろ、状況を正確に教えてくれる顕微鏡には、感謝すべきです。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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