法律相談に何度も来て、相談を重ね、弁護士において今後の展開を構築し提案したとたん、連絡が途絶える相談者がいます。
「すったもんだ」
が解決できたのであれば、問題ありません。
その後、うまく行っていないのであれば、以下のような原因が考えられます。
・作戦環境の認識・評価が誤っている(たいしたことない、何とかなる、という楽観バイアスによる環境誤認)
・作戦課題の認識・評価が誤っている(話してわからない相手ではない、話せばなんとかなる。常識で処理できる。法律問題ではなく、ちょっとしたビジネストラブルであり、弁護士など不要)
・作戦目標の設定の誤り(謝ればなんとかなる。カネがかかるような大事ではなく、ちょっとした行き違いなので、現状変えずにうまく行けそう)
・方法論の誤り(法律問題ではない、ちょっとした行き違いなので、弁護士マターではなく、ビジネスマナーだろう。だから、ノンプロの話し合いで何とかなる)
相談時から時間が経つと、状況がどんどん変化(良くも悪くも)します。
状況が悪化している場合、たとえ弁護士であっても軌道修正不可でお手上げ、ということも、現実的にはある話です。
1つ言えるとするならば、時間が一番貴重な資源であることは間違いありません。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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