会社のウェブサイトの問合せフォームから、中傷メールが届いたとき、まず、すべきは、この問題をどう捉えるか、ということです。
法律問題として捉えるのか? あるいは、ビジネスマターとして捉えるのか?
仮に、ビジネスマターとして捉えるとしましょう。
正解なり定石なり、が、想定できますか?
正解なり定石なりが想定できないとすれば、最善解を追求することになりましょう。
最善解を追求するためには、試行錯誤のプロセスに入ります。
プロコン分析をし、
「ある達成課題との関係で、正解ではないにせよ、よりマシな選択肢」
を抽出し、方策を決定し、その実施を検討する、というように順を追ってすすめることです。
これらのプロセスをすべてすっ飛ばして、いきあたりばったりの対策をすると、問題は大きくなるばかりです。
もちろん、対応上の選択肢は、無限とはいわないまでも、相当多くの方法が存在するはずです。
そのなかから、選択した方策には、その意図や背景を明確にする必要があります。
ビジネスマターで対処できたものが、法律問題に発展しかねません。
法律問題となった場合、弁護士に相談することになりましょうが、問題解決には、正解なり定石は存在しません。
あるのは、最善解の追求であり、そのための試行錯誤のプロセス、選択肢、思考実験、プロコン分析をするということになるのです。
問題が大きくなればなるほど、 資源(カネと時間)が必要となることから、まずは、リテラシー水準を(弁護士と)議論可能な状態にしておくことをおすすめします。
<参考>
01713_🔰企業法務ベーシック🔰/企業法務超入門(企業法務ビギナー・ビジネスマン向けリテラシー)24_ネットトラブルに関する法とリスク
01420_ネットトラブル対策法務>ネットトラブル対策法務(フェーズ0)>課題概要と全体構造>課題と対応の基本>ネットトラブルの特性と対応
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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