01993_企業間ディプロマシー

企業と企業との関係をどう構築するか。どのような関係性をデザインするか。 この問題を、筆者は、「企業間ディプロマシー」という造語で捉えています。 企業と企業の関係性は、国家間の関係性と同じく、外交課題として捉えうると考えます。 すなわち、企業間であれ、国家間であれ、組織と組織との間には 1)友好的に協調する2)緊張感を以...

01992_企業法務リスク調査手法

企業法務リスク調査は、次のような流れで進めることになります。 (1)エラーないしリスクの端緒の発見(2)トップマネジメントによる調査の決定(3)チームの組成とオーソライゼイション(4)調査の実施(ファクトベース)・ドキュメントレビュー・インタビュー(5)調査の実施(イッシューベース)・関係法令の調査抽出・エラー/リスク...

01991_「会社をたたむ」相談前にすべきこと

「会社をたたみたい」と弁護士に相談にくる経営者の10人中9人は、「冷徹な経済合理性判断に基づいたものである」といいます。 すなわち、「競争環境・市場の状況を前提とすると、価格と品質両面での能率競争を、持続可能な形で展開することが不可能である、という認識・解釈・判断にいたった」ということを口にします。 概して、資産はある...

01990_「常識」対「非常識」の戦い_その3

訴訟事というものは、いわば、常識と非常識の戦いです。 たとえば、交わした契約について、更新のたびに、少しずつ書きぶりが変化し、数年たつと大きく変容していた、ということは、ままあります。 弁護士の視点では、相談してきたA氏の状況は、契約の条件交渉でもなく、金額の交渉でもなく、敗戦交渉事案です。 A氏は、ここでまた、「常識...

01989_「常識」対「非常識」の戦い_その2

「常識」対「非常識」の戦いとは、どういうことをいうのでしょう。 たとえば、交わした契約について、更新のたびに、少しずつ書きぶりが変化し、数年たつと大きく変容していた、ということは、ままあります。 A氏は、契約更新において、その都度、内容をしっかりと把握・解釈することなく、文書に署名してきました。 数年を経て、相手方が、...