02004_会社を作りたいが、その種類と選びかた(教えて!鐵丸先生Vol. 12)

<事例/質問> 

会社を作りたいのですが、どんな会社があって、どうやって選ぶんですか 

<鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南>

まず最もポピュラーなのが株式会社です。

株式会社は資本金1円から設立可能で、株主は出資金がゼロになればそれ以上の責任を負わない、つまり有限責任の会社形態です。

有限会社も同様に有限責任ですが、かつては300万円以上の資本金が必要でした。

現在は新規設立ができず、既存の有限会社がそのまま残っているだけです。

次に、合名会社という形態があります。

合名会社ではオーナーである社員が無限責任を負います。

会社の負債や賠償責任を個人の財産でカバーする必要があるため、リスクが高いです。

合資会社は無限責任社員と有限責任社員が混在するハイブリッド型の会社です。

このため、オーナーの中には無限責任を負う者もいます。

最後に、合同会社があります。

合同会社もオーナーは有限責任で、比較的新しい会社形態です。

株式会社に似た柔軟性を持っています。

有限責任とは、出資金の範囲内でのみ責任を負うことを指します。

つまり、出資金を放棄すれば、それ以上の負担はありません。

一方で、無限責任は会社の負債を無制限に負担することを意味します。

会社のトラブルが個人の財産に直接影響を与えるため、非常にリスクが高いと言えます。

会社形態を選ぶ際のポイントとしては、まずリスク管理が挙げられます。

リスクを限定したい場合は、有限責任の会社形態(株式会社、有限会社、合同会社)を選ぶと良いでしょう。

また、少額の資本金で始めたい場合は、資本金1円で設立可能な株式会社が適しています。

責任の範囲を明確に分けたい場合は、合資会社を検討するのが良いでしょう。

家族経営などで責任を共有できる場合は、合名会社も選択肢となります。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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