<事例/質問>
FIREブームの影響で会社を辞めて起業した先輩がいますが、いきなり失敗して田舎に戻り、奥さんとも離婚しそうな状況です。
僕も起業を考えているのですが、失敗しないためにはどのような点に気をつければよいでしょうか?
<鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南>
サラリーマンから起業する方が失敗する原因はいろいろありますが、主に3つの要因が挙げられます。
1つ目は、お金に対する意識が低すぎることです。
多くの人は学校や家庭で
「お金は汚いもの」
「お金に執着するのは邪悪で堕落している」
という考えを植え付けられてきました。
しかし、実際には成功したお金持ちはお金を大切にします。
彼らはお金を家族や自分の命よりも大事にすることさえあります。
お金に対してマイナスのイメージを持つ人は、起業してもすぐに失敗することが多いです。
潜在意識でお金を汚いと感じていると、ビジネスの重要な場面で妥協してしまうことになります。
2つ目は、他人を信じすぎることです。
ビジネスでの最高の信頼関係とは、相手をとことん信頼することではなく、適度な緊張関係を保つことです。
相手を監視し、ビビらせ、何か問題があれば即座に対処する姿勢が重要です。
これがビジネスにおける最高の信頼関係を築く方法です。
3つ目は、すべてを自分で抱え込むことです。
起業にはバディ(仲間)が必要です。
バディはバイアスチェックや認識の整理、ディスカッションのパートナーとして重要です。
しかし、パートナーはいない方がいいです。
責任者は一人で十分で、ビジネスの立ち上げには民主主義よりも独裁が有効です。
即断、即決、即実行には、みんなで話し合うよりトップダウンの方が効果的です。
また、メンターも慎重に選ぶべきです。
メンターによっては逆に利用されてしまうことがあります。
バディとは、絶妙なバランスで互いを補完し合う関係性が必要です。
以上の点を意識して、起業に挑むことをお勧めします。
詳細は、以下をお聴きください。
https://audee.jp/voice/show/65840
※「教えて!鐵丸先生」のコーナーは、番組の4番です
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
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