内容証明郵便など、この種の通知が届いた場合、相手のペースに乗せられないことが重要です。
まず、土俵に上がらないことが大切です。
土俵に上る前に、リングにケチをつけて無効試合だと騒ぎ、場外乱闘を始めることが肝要です。
また、時間的に切迫した状況に追い込まれた場合でも、慌てず、時間的な余裕を確保する方策を考える必要があります。
焦ると、人間はアホになってしまうからです。
たとえ弁護士であっても、
「あと3時間で地球が滅びる」
と言われたら、自分を制御できず、どんなバカことをしでかすか、わかりません。
それほどまでに、切迫感と時間的余裕が人間の理性に与える影響は大きいのです。
時間的余裕を失うと、どんなに理性的な人でも、愚かになって、最悪の状況に陥る可能性があります。
相手が
「焦れ」
と言ってきたら、こちらは
「のんびりやろうぜ」
と切り返す。
これが交渉の基本です。
事件への対処方針は別途、優先順位を整理し、資源の配分と動員を設計する必要がありますが、内容証明郵便などについては、ひとまず応急処置として書面を出すことで対処できます。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
✓当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ:
✓当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ:
企業法務大百科® 開設・運営:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所