01481_非欧米国際法務>非欧米国際法務(フェーズ3)>予防対策フェーズ>国際商品売買(貿易取引)における決済方法

1 L/C

国際商品売買(貿易取引)の決済手法として著名なものにL/C(Letter of Credit、信用状)があります。

貿易取引においては、取引の相手方が遠隔の外国にいるため、
「商品を発送したとしても、買手が対価支払いをしない、あるいはできないのではないか」
との不安を招来します。

このような不安を解消するものとして、荷為替手形という方式(輸出代金を額面とする為替手形に船積書類を添付する方式)がありますが、 この方式に銀行による信用供与を加えてさらに確実にしたものが、L/C決済というシステムです。

2 国際ファクタリング

以上のようなL/C決済に加え、最近では、L/Cの事務負担を軽減し、より迅速化した決済手段として国際ファクタリングの利用が増えてきました。

国際ファクタリングとは、ファクタリング(他人が有する売掛債権を買い取って、その債権の回収を行う金融サービス)の仕組みを利用したもので、世界各国にネットワークを有する国際ファクタリング組織が海外販売先(輸入者)の信用調査を行い、その信用リスクを保証する形で輸出代金決裁を行う仕組みです。

【図表】(C)畑中鐵丸、(一社)日本みらい基金 /出典:企業法務バイブル[第2版]
著者: 弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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