02096_弁護士を味方にした経営者の成功事例:大株主との交渉を制す秘訣

ある経営者が、法的には
「ひよこ同然」
の状態から、戦い方をしっかり見据え、交渉に臨んだ結果、大株主との交渉を制し、見事に簿価での株式買取を達成しました。

この成功は、相手方との良好な関係を築きながらも、 株式売買契約書へのサインまで結んだという点で、大きな意味を持っています。

鍵となったのは、
「安易に妥協しない」
「時間を味方につける」
「徹底した冷戦状態を維持する」
という戦略的アプローチでした。

この対応が、最終的に相手の妥協を引き出したのです。

一般的に
「大株主と泣く子と地頭には勝てない」
と言われる社会の鉄則を、この経営者は見事に覆しました。

それは、経営者自身の意思と闘志、そして弁護士による厳しい指導(助言)を忍耐強く受け入れたからです。

このような努力と精神力があったからこそ、この成果が生まれたのです。

しかし、これで終わりではありません。

経営者として、事業を安定させるためのさらなる努力が求められます。

そして、段階が変われば、また新たな
「常識では判断できない事象」
に直面するでしょう。

そのときにも、迷わず弁護士に相談することが大切です。

特に、事前に時間に余裕をもって相談することを強くお勧めします。

余裕のある状況では、選択肢が広がり、より効果的なコンサルティングが可能になります。

当然ながら、法的課題やリスクがあれば相談するでしょうが、問題がない場合でも(弁護士と会話する機会を持ち続け、そして)話す価値は十分にあります。

弁護士は、経営者には見えていない課題を発見する力を持っています。

課題の発見こそが、リスク管理において最も重要なステップなのです。

経営を成功に導き安定させていくためには、課題の
「ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化」
が重要です。

時間を味方につけ、前もって準備を整えることは、その秘訣です。

経営者にとって、弁護士は重要なパートナーです。

ぜひ、できる弁護士との関係を信頼し、どんな時も相談できる体制を整えてください。

それが事業の安定と発展を支える最大の武器となるのです。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

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