企業活動の活発化・複雑化・国際化を反映する形で、企業に関わる様々な法改正が行われ、また、企業法務に関わる様々な事件等が発生します。
このような時流の変化にしたがって、 形を変えて、絶え間なく浮上する企業法務にまつわる様々な事件やプラクティスが出来しますが、これを逐一学ぶことはおよそ不可能です。
他方で、 何らゆらぐことのない、
「企業法務ないし実務活動の全体を貫くフレームワーク」
ともいうべきものも確実に存在します。
この
「企業法務ないし実務活動の全体を貫くフレームワーク」
をしっかりと身につけておけば、
「時流の変化にしたがって、 形を変えて、絶え間なく浮上する企業法務にまつわる様々な事件やプラクティス」
が出来しても、 その本質を理論的かつ合理的に整理・解析することができますし、すぐさまキャッチアップできます。
すなわち、本質的なフレームワークさえしっかり、きっちり体得しておけば、
「この種の非本質的で枝葉とも言える微細なデータや細目は、実際に詳細を調査・把握する際に逐次アップデートないし補充しておけばいい」
という
「一流の実務家のような泰然たる構え」
がとれるようになり、些事に狼狽することなく、ゆったりとした精神的冗長性を維持して、自信をもって実務に対応できるようになります。
マクロとミクロ、森・林と木・枝葉、俯瞰・巨視的と微視・近視眼的、いろいろな言い方は、ありますが、
「木をみて森を見ず」
という諺がありますが、
「ミクロを積み重ねてもマクロに至る」
という安易な方法論が通用しないのが、企業法務の世界です。
その意味では、まずは、巨視的・俯瞰的・体系的なフレームワークを身につけることが企業法務を学ぶ上での先決課題になるものと思います。
著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所
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