01929_従業員に社内調査をさせるとは_その2プロジェクトの基本

プロジェクトの基本は、 ・誰を相手に、 ・何を課題・障害事項として、 ・どういうゴール(改善の姿)を目指して、 ・資源を動員するか、 ということです。 会社側が、従業員に対して、「社内調査」 というミッションを遂行させる場合であっても、プロジェクトとしての基本は変わりません。 「調査」という ミッションにおいて、もっと...

01928_社内不正調査で、従業員に関する調査を行う場合の留意点

社内調査を行う過程で、特定の従業員に関する調査が課題として浮上した場合、いきなり、探偵ごっこのような形で、多大な資源を投入して、身辺や周辺を洗い始める場合があります。 関係情報を収集し、「ひょっとしたらこういうことかも」「これが真相じゃないか」と、経験則を用いた推認を披瀝する「迷」探偵が多数登場し、あーでもない、こーで...

01927_裁判沙汰になるような戦術における考え方

「戦術は戦略にしたがう」などと言われますが、戦術課題や作戦の方向性は、そもそも、1 状況をどう認知し、どう解釈・評価し、2 どのようなゴールを設定し、3 当該ゴールからバックキャスティングした際に、どういうタスクをデザインするか、という思想に帰着します。 すなわち、戦術課題とは、作戦立案上の、思想・哲学・根源的デザイン...

01926_弁護士に相談するような事案を対処するには

弁護士に相談するような事案の場合、対処選択肢として、次の3つがあげられます。 選択肢1 お金はかかるが専門家(弁護士)に委託し、専門家(弁護士)にゲーム(=案件)を任せる選択肢2 お金をケチって自身でゲーム(=案件)を遂行し、専門家(弁護士)に助言を仰ぐ選択肢3 お金も手間もケチり、アクションを取らずしばらく静観する ...

01925_揉めごとが起こったとき、経営者が最もしてはいけないこと

揉めごとが起こったとき、「戦う」経営者もいれば、「コスパ考えて泣き寝入り」と決断する経営者もいます。 さて、問題なのは、決断を変える経営者です。 たとえば、経営者が「コスパ考えて泣き寝入り」と決断すれば、顧問弁護士としては、その前提で 「緊急性なし」と判断し、何もしません。 ところが、時間がたってから、「やはり、泣き寝...

01924_もめごとが起きたとき、相手とケンカをするには、「感情か、勘定か」の根源的二元対立構図からは逃れられないという現実_その2

戦争をするには(物理的有形力を行使した殴り合い、という意味ではなく、言い分をミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化して、証拠をくっつけて、事実の真否や、主張の当否を争う、文明的な戦争、という意味です。戦争をおっぱじめる場合もそうですが、「売られたケンカを買う形」で戦争をする場合も含みます)感情VS勘定の根源的...

01923_企業経営者が意識すべき「情報・管理専門家(法務、財務等)」の価値と意味と使い方

「(個人の生業としての)金儲け」は、スタンドプレイでも、できます。 「企業活動、すなわち組織的なビジネス活動」は、チームプレイでないと、できません。 企業活動をするのであれば、「『情報共有・運用プラットフォーム』を前提とした有機的組織活動(=ほっといても自律的・自己増殖的に成長する営み)」が必須です。 そして、この、「...

01922_取引DDに基づいた取引先との関係を再構築する際の弁護士の構築する課題

DDとは、M&Aを行うにあたってのプロセスの1つであり、契約前に、買収する企業が対象企業について徹底的に調査を行うことをいいますが、単に、「適当かつ相当な調査」という言葉としてつかわれることもあります。 さて、取引先との関係についてのDDをもとに、取引先との関係を再構築する際の、その課題を列挙します。 1 取引DDに基...

01921_デューデリジェンス(DD)をする際の弁護士の構築する課題_内部DD編

DDとは、M&Aを行うにあたってのプロセスの1つであり、契約前に、買収する企業が対象企業について徹底的に調査を行うことをいいますが、単に、「適当かつ相当な調査」という言葉としてつかわれることもあります。 さて、社内で何か問題が起こったとき、相談を受けた弁護士は、内部DDにあたり、その課題を列挙します。 1 DDをやって...

01920_従業員を採用するとき、経営者として検証する視点

従業員を採用するとき、経営者として検証する視点は、「この人の価値は何か」の一言につきます。 1 金を増やすのか?2 支出を減らすのか?3 時間を節約する方法を考え、構築するのか?4 手間を節約する方法を考え、構築するのか?5 上記のいずれでもない Q1 1~4の場合、どのようなメカニズムにおいて、どのような役割を果たす...