01926_弁護士に相談するような事案を対処するには

弁護士に相談するような事案の場合、対処選択肢として、次の3つがあげられます。

選択肢1 お金はかかるが専門家(弁護士)に委託し、専門家(弁護士)にゲーム(=案件)を任せる
選択肢2 お金をケチって自身でゲーム(=案件)を遂行し、専門家(弁護士)に助言を仰ぐ
選択肢3 お金も手間もケチり、アクションを取らずしばらく静観する

選択肢1は、カネがかかります 。

選択肢2だと、素人の愚劣な方法が災いして、悲惨な結果になるでしょうが、カネをケチることはできます。

さて、選択肢1を選ぼうとするも(=弁護士の理性的な整理による大まかな方向性と荒い見積もりを得てもなお)、選択できない相談者がいます。

ゲームの状況、ロジック、ルール、プレースタイルは、平時とはまったく違うからです。

ですから、パニクって、自分で何を考え、何を言い出して、何を相談しているのかすら見失うほど混乱する相談者がいるのも事実です。

特に相談者が経営者ではない場合(例えば、取締役であったとしても)、
「従業員特有の財産防衛本能」
が働き、混乱に拍車をかけることもあります。

その場合、必要なのは弁護士ではなく、寄り添う友人であったり、気持ちを落ち着かせる精神科医であったり、財産防衛本能を吹き飛ばすような大金なのでしょう。

著者:弁護士 畑中鐵丸 /著者所属:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

【本記事をご覧になり、著者・所属法人にご興味をお持ちいただいた方へのメッセージ】
当サイトをご訪問いただいた企業関係者の皆様へ
当サイトをご訪問いただいたメディア関係者の皆様へ
当サイトをご訪問いただいた同業の弁護士の先生方へ

企業法務大百科® 開設・運営:弁護士法人 畑中鐵丸法律事務所

弁護士法人畑中鐵丸法律事務所
弁護士法人畑中鐵丸法律事務所が提供する、企業法務の実務現場のニーズにマッチしたリテラシー・ノウハウ・テンプレート等の総合情報サイトです