02253_ケーススタディ:「競合の悪口」と「名簿の流用」は、代金回収不能への片道切符 “攻めの営業”が“法務の墓穴”を掘る瞬間
「契約は取った。商品は納めた。あとは請求書を送るだけ」。 そう思っていた矢先、顧客から「代金は一円も払わない」という内容証明が届くことがあります。 理由は「御社の営業マンが、勝手に私の個人情報を他社に流したから」、そして「競合他社の悪口を吹き込んで契約させたから」。 営業現場が良かれと思って(あるいはノルマ...
「契約は取った。商品は納めた。あとは請求書を送るだけ」。 そう思っていた矢先、顧客から「代金は一円も払わない」という内容証明が届くことがあります。 理由は「御社の営業マンが、勝手に私の個人情報を他社に流したから」、そして「競合他社の悪口を吹き込んで契約させたから」。 営業現場が良かれと思って(あるいはノルマ...
「弁護方針が合わないため、弁護士を変更したい」。 被告人にとって正当な権利行使であるはずのこの決断が、時として予想外の紛争を引き起こすことがあります。 解任された前任の弁護士が、高額な報酬の精算を求め、裁判資料の引き渡しを拒む(留置権の行使)。 さらに、「私との契約を解消すれば、監督...
「M&Aやファンド組成において、提出されるリーガルレポートの表紙にある『法律事務所のロゴ』は、中身以上にモノを言う」。 これは、業界の公然の秘密です。 しかし、一流の「ブランド事務所」に依頼すれば、目玉が飛び出るような請求書が届きます。 予算はない、だが信用は欲しい。 そんな二律背反...
「契約書には、合意したすべての事項を詳細に記載しなければならない」。 真面目な法務担当者ほど、この強迫観念に囚われがちです。 しかし、百戦錬磨のビジネス弁護士に言わせれば、契約書に書き込むべきは 「権利義務の基本構造(憲法)」 であり、すぐに消えてなくなる 「事務手続き(マニュアル)」 ではあり...
「今回の代金は『借りたこと』にしておきます。その代わり、次は値引きでお返ししますから!」 営業担当者が、目先の受注欲しさに独断で口走った「禁断の約束」。 経営者はこれを「担当者の勝手な暴走」と切り捨てようとしますが、少し待ってください。 なぜ彼はそんな無理な約束をしたのか? なぜ後任の担当者は数...
「右から来た仕事を、左に流すだけでマージンが抜ける。こんな美味しい商売はない」 そう思っている経営者や営業マンは、遅かれ早かれ「法務の地雷」を踏んで爆死します。 商流の真ん中(中間業者)に立つということは、上流(クライアント)からの「金払わんぞ」という圧力と、下流(再委託先)からの「金払え」という突上げの、両方を受け止...
「メインバンクの口座が仮差押えされた。もう終わりだ」 多くの経営者は、この瞬間、思考停止に陥ります。 仮差押えは、企業の血液であるキャッシュを止める、まさに「心肺停止」へのカウントダウンです。 しかし、ここで諦めるのは早計です。 法律には、この強力な「凍結魔法」を強制解除し、さらに無...
「訴えてやる!」 この言葉を聞いて、震え上がる経営者は二流です。 百戦錬磨の法務参謀にとって、相手からの提訴は、時に「ラッキー」な展開となり得ます。 というのは、密室での「言ったもん勝ち」のゆすり・たかりが、法廷という「衆人環視の理性の場」に引きずり出された瞬間、その法外な要求は魔法が解けたように色あせ、しぼんでいくか...
「役員報酬を、個人の懐に入れるか、自分の資産管理会社に入れるか。単なるポケットの違いだろう?」 経営者やオーナーは、しばしば税務メリットや資金繰りの観点から、こうした「おカネのルート変更」を安易に提案してきます。 しかし、その「単なる変更」が、過去に金融庁や証券取引所に対して行った「命がけの釈明」を、根底から覆す“自白...
「全額払え。さもなくば差押えは取り下げない」 経営再建中の企業にとって、一部の強硬な債権者は、再建の道を閉ざす巨大な岩石です。 話し合い(特定調停)で解決しようとしても、彼らは聞く耳を持ちません。 ならば、発想を変えましょう。 「岩」をどかすのではなく、私たちが「別の道」へ進むのです。 本記事で...