02142_ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化が、経営を守る_03リモート会議と議事録。AIに任せきりで大丈夫か?
最近では、リモート会議の普及により、TeamsやZoomなどのツールを使って会議を行う機会が増えています。 移動の手間がなくなり、多拠点とのやり取りもスムーズになるなど、リモートならではのメリットも大きい一方で、記録の扱い方に関して新たな課題が生まれています。 特に問題となるのが、チャットログと正式な議事録、そしてAI...
最近では、リモート会議の普及により、TeamsやZoomなどのツールを使って会議を行う機会が増えています。 移動の手間がなくなり、多拠点とのやり取りもスムーズになるなど、リモートならではのメリットも大きい一方で、記録の扱い方に関して新たな課題が生まれています。 特に問題となるのが、チャットログと正式な議事録、そしてAI...
営業現場や経営会議では、スピードを重視するあまり、「とりあえず口頭で合意」する場面がよくあります。 けれども、その「言ったつもり」「聞いてない」が、あとになって高額な損害賠償リスクへと化けることがあります。 たとえば、ある中堅メーカーでの話です。 営業部長が、ある取引先の要望に応えるかたちで、「価格は従来どおりで、納期...
議事録は「ただの記録」ではない ある会社で、こんなトラブルがありました。 数か月前の取締役会で、「新商品Aを3か月以内にローンチする」という方針が共有されたはずでした。 ところが3か月後、計画は大きく遅れ、「誰が、どこまでやるか」が曖昧なまま、プロジェクトは大幅に遅れ、立ち往生していたのです。 原因をたどると、議事録の...
会社のルールというのは、案外あいまいな時期があるものです。 特に、経営ルールの整備には、どうしても時間がかかります。 新しい組織が立ち上がるタイミングや、制度を切り替える局面では、どうしても「仮運用」の状態が生まれます。 要するに、ルールが整っていない間、現場では「仮運用」という言葉で日々の判断が下されることになります...
査察が終わった――それは、緊張の連続だった現場対応がようやく一段落した瞬間かもしれません。 けれど、そこで本当に終わったわけではありません。 むしろ、そこから先に「もうひとつの分岐点」が待っています。 それが、「告発されるかどうか」の判断です。 これは、調査の結果をもとに国税側がまとめた資料を、検察と協議し、告発に値す...
ある朝、出社してみると、玄関に複数の査察官が立っていました。 名刺を差し出しながら、手にした裁判所の令状を見せ、「本日、査察に着手します」と告げてきました。 ・・・これは決してフィクションではなく、査察における「現実の初日」の光景です。 そしてその日、最初の30分の対応が、その後6か月にも及ぶ査察全体の印象と方向性を左...
「査察は、突然やってくる」これは決して比喩ではなく、実務上の事実です。 ある朝、会社に出社してみたら、玄関に複数の査察官がずらりと並び、調査開始を宣告される・・・そんな“非日常”が、現実のものとして起こり得るのが査察です。 税務調査と違って、事前通知や日程調整は一切ありません。 なぜなら、査察は、「証拠を押さえるための...
「税務調査で指摘されたんです。もしかして、このあと“マルサ”が来るんじゃないでしょうか。心配で心配で・・・」企業の経営者や担当者の方と話していると、こうしたご相談をいただくことがあります。 いかにもありそうな流れに思えますが、これはよくある誤解のひとつです。 1 査察は、「税務調査の延長」ではない 「税務調査のあとに、...
税務署の査察が入る―このひとことで、経営者に走る緊張感は、相当なものです。 しかも、調査の結果、告発・起訴されて有罪判決が確定すると、たとえ罰金刑であっても 「前科」 がつくことになります。 それは、経営者にとっては社会的な信用を一気に失いかねない、極めて重い結果を意味します。 では、どれほどの金額を脱税すれば、査察が...
裁判というと、自分の思いのたけを語る場所だと思っている方は少なくありません。 「私はこんなに苦しんだ」「相手は本当にひどいことをした」「正義は自分にある」そうした強い気持ちを、裁判官の前でしっかり伝えたい、というのは、ごく自然な感情です。 けれども、こと民事裁判においては、そうした「思い」や「感情」を正面からぶつけるこ...