00754_チエのマネジメント(知的財産マネジメント)における企業法務の課題3:知財バブル現象

知的財産権については、政府が、2002年12月4日に、「知的財産の創造、保護及び活用に関する施策を推進すること」を目的とする知的財産基本法を作りました。 この、政府の「知的財産権を積極的に保護しますよ」というポーズを真に受け、「知的財産権のダークサイド」ともいうべき、産業技術や文化発展を阻害するようなマイナス面を無視し...

00753_チエのマネジメント(知的財産マネジメント)における企業法務の課題2:「知的財産権」の正体(知財のダークサイド)

知的財産権については、「法律の専門家である弁護士ですら『知的財産紛争は一切取り扱わない』というスタンスを取る者も出るほど、取扱がやっかいな法務課題である」といえますが、そもそも「知的財産権の正体」とは一体何なのでしょうか? ここで、知的財産権の正体をわかりやすくお伝えするため、メタファー(暗喩)を用いて、解説します。 ...

00752_チエのマネジメント(知的財産マネジメント)における企業法務の課題1:企業における「チエ(情報、技術、ブランド)」のもつ意味・重要性

かつての産業経済は、一定の規格のモノを安価かつ大量に生産し、これを大量に消費することにより成り立っていました。 しかし、農業における「豊作貧乏」という事態のように、社会にはモノがあふれ、逆に過剰となったモノは地球環境にとって有害である、とすら言われ、企業の責任として「無駄なゴミを作り出すな。廃棄物の回収に責任をもて」と...

00751_カネのマネジメント(ファイナンシャル・マネジメント)における企業法務の課題5:カネのマネジメントで企業が失敗するリスクに法務部としてどう関わるべきか

どんな人間も、人間である限り、カネの欲には勝てません。 ====================>引用開始宗教法人の高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町)の宗務総長が宗団の資産運用を巡り交代した問題で、外部調査委員会が損失額を当初の約6億9600万円から約17億円に訂正していたことが明らかになった。(2013...

00750_カネのマネジメント(ファイナンシャル・マネジメント)における企業法務の課題4:無責任な節税商品に踊らされて企業が危機に陥るリスク

「企業がカネの問題でつまづいたケース」としては、別にバクチで儲けてやろうと色気を出して失敗した、というわけではないものの、「うまく節税しようとして、節税商品あるいは節税スキームに手を出して失敗した」という例もよく聞かれます。 その昔、興行用の映画フィルムを使った節税商品等、民事組合のパススルーシステム(組合の損金を直接...

00749_カネのマネジメント(ファイナンシャル・マネジメント)における企業法務の課題3:「カネ」の知ったかぶりは企業の生命を奪う

「(具象化された価値そのものである)カネ」については、その価値の重大性や、移転が簡単に行えることから事故発生の可能性が高く、取扱に慎重さが要求されますし、「カネ」を抽象化・観念化した形而上の価値としての「信用」については、取り扱う上で、慎重さに加え、技術的難解さのため、一定の知的水準が要求されます。 このため、「カネ」...

00748_カネのマネジメント(ファイナンシャル・マネジメント)における企業法務の課題2:返さなくてはいけないカネと返さなくてもいいカネ(株式会社制度と株式制度)

企業はその活動のための資金を様々な調達先から手に入れます。 企業の資金調達方法をかなり大雑把に分けると、「調達した後、返さなくてはいけないお金」と「一度調達してしまったら、スポンサーに返さなくてもいいお金」の2種類に分けられます。 こういう言い方をすると、この世知辛い世の中で「返さなくてもいいお金」なんていう代物なんて...

00747_カネのマネジメント(ファイナンシャル・マネジメント)における企業法務の課題1:企業の経営資源としてのカネの意義・重要性

1 企業の経営資源としてのカネの重要性 企業の運営・存続にとって最も貴重な経営資源は「カネ」といえます。 かのホリエモンは、「カネさえあれば買えないものはない。女の心もカネで買える」と言って物議をかもしましたが、表現の品位は別として、これは核心をついた発言です。 「カネ」さえあれば、ヒト、モノ、チエその他の経営資源はい...

00746_モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)における企業法務の課題6:製造委託先との関係構築

製造現場のマネジメント課題として「性悪説及びリスク・アプローチを徹底した事故予防マネジメント」のモデルを構築・実施することが重要ですが、OEMなどの方法で、製造を社外の会社等に委託している場合の品質管理マネジメントについても同様のモデルで関係構築をすることになります。 かなり前になりますが、北海道の食品加工会社が、牛肉...

00745_モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)における企業法務の課題5:トップ・マネジメントによる製造現場の不祥事情報の早期把握の重要性

モノのマネジメント(製造・調達・廃棄マネジメント)において、トップ・マネジメントによる製造現場の不祥事情報の早期把握を可能にするシステムの構築と運用は極めて重要です(前提として、楽観バイアスや正常性バイアスを克服し、性悪説に立って、「製造現場では、日々、あるいは時々刻々、漏れ抜けやチョンボ、ミスやエラーといった不祥事の...