01940_オーナー経営者が弁護士起用の前に留意すべきこと_その1_弁護士の関与のあり方
有事における法的な交渉は、その実体も仕組みも、すべて、複雑な形式知と経験に基づく暗黙知で構成されており、素人がタッチすると、たいてい失敗します。 有事における法的な交渉において、プロ(弁護士)の介入は早期なほどよい、というのは鉄則です。 ですから、有事が発生すると、多くの企業は、弁護士を起用します。 さて、弁護士を起用...
有事における法的な交渉は、その実体も仕組みも、すべて、複雑な形式知と経験に基づく暗黙知で構成されており、素人がタッチすると、たいてい失敗します。 有事における法的な交渉において、プロ(弁護士)の介入は早期なほどよい、というのは鉄則です。 ですから、有事が発生すると、多くの企業は、弁護士を起用します。 さて、弁護士を起用...
有事の際、弁護士は、「目的優先、効率重視、無駄な儀礼軽視」のコミュニケーション に徹し、クライアント側からすると腹立たたしいほどわかりやすく現実を伝えます。 それは、 ひとえに「長期的にはクライアントの利益」のためであり、 (クライアントの)課題や対処事項、その方向性を適正にするためにほかなりませんが、 なかには、「わ...
ケンカをする際、相手方によって、アクションは変わります。 弁護士としては、アクションは、4つに整理できると考えます。 アクションプラン1相手方を「常識が通用するマトモな組織である」との前提で、ジェントルに、エレガントに、良識を以て、おだやかに交渉する アクションプラン2相手方を「常識が通用するマトモな組織ではない」との...
紛議になれば、本格的に調査・解明を進める「体制」を整えることとなります。 それは、資源動員を柔軟にすることと、調査権限を弁護士に付託すること(オーソライゼイション)による、調査を円滑化にすることを目的とします。 1 調査体制の整備1)プロジェクトオーナー2)プロジェクトマネージャー3)事務局長4)対策本部顧問 2 計...
訴訟されそうな気配を察知したら、すぐさま応戦体制を敷く、ということもありましょうが、ケースによっては、1 何もせずに、訴えられるのを待つ2 相手に対して、裁判例を示して、牽制を加えるという戦略もあります。 2は、訴訟を進める上で(相手方に)重大な障害にぶち当たることを予知させることで、訴訟提起を断念させる方向への誘導が...
トラブルを法的に解決するためには、次のような流れで、段取りを組んでいくこととなります。 1 トラブル解決を行う上での基本的前提の共有 トラブルを解決するには、「日常空間」とはまったく異なる「ビジネス空間」、さらには、「ビジネス空間」よりも特異度の顕著な「リーガル(有事・法的紛争)空間」における、基本的な空間支配プロトコ...
プロジェクト責任者が、企業トップに対し、 「現在の状況については結果的にはそこまで悪い状況ではないと考えていますが・・・」 などと前置きしながら報告をする場合、 たいていは、状況は悪化しています。 悪化、すなわち不快な状況にいたるには、 ゲーム空間の構造、論理、秩序、ルールの理解の不全状況認知の不全状況評価の不全状況解...
株式市場に参加する方は、そこで、儲けることを企図しています。 誰も、損をするつもりで参加しておらず、売りであれ、買いであれ、長期保有であれ、短期売買であれ、現物であれ、信用であれ、参加者全員は、儲けようと思って、株式市場に参加しています。 その意味では、株式市場は、カジノや賭場、競馬場や競輪場と同じ性質をもっています。...
経営者のビジネス課題は多岐にわたります。 ビジネス課題にはそれぞれプロジェクトがあり、各プロジェクトにはそれぞれ打ち合わせやメール・メッセージ等やり取りがあります。 経営者は、ややもすれば、日々の打ち合わせやメール・メッセージ等に埋もれかねません。 だからこそ、経営者は、ビジネス課題をビジネス課題としてしっかり分類する...
弁護士との議論や意見交換は、「(弁護士に)言い負かされた」「(弁護士を)論破した」などという営みではありません。 いわば、「対話」とも呼べるものです。 ところで、人には、認識や解釈、評価、保有情報や展開予測などに、それぞれ顕著な個体差があります。 個体差があるゆえに、人の認識や解釈、評価、保有情報や展開予測などに隔たり...