02236_ケーススタディ:その契約書は「一夜限りの恋」か、それとも「永遠の誓い」か? 経営者が知るべき、担保設定に見る“ビジネスの相思相愛”判別法

「先方が作ってくれた契約書だから、そのままハンコを押しておけばいいだろう」 もしあなたが、担保契約においてそんな軽い気持ちでいるなら、少し危険です。 特に、融資の担保となる「抵当権」と「根抵当権」。 この「根」という一文字があるかないかは、法的な手続きの違いだけではありません。 それは、相手とのビジネスを「1回きりの点...

02228_ケーススタディ:「補償金は家主のもの」という大誤解! 立ち退き命令を“設備一新”の好機に変える、店子のための「対行政」交渉術

ある日突然、役所から届く「立ち退き要請」の通知。 「道路拡張のため、立ち退いてください」と言われた時、多くのテナント(店子)経営者は、 「補償金をもらえるのは土地建物のオーナー(家主)だけで、借りている自分たちは泣き寝入りか・・・」 と諦めてしまいがちです。 しかし、その思い込みこそが「法律オンチ」の典型です。 実は、...

02212_デジタル預手(ステーブルコイン)の時代(5・完)_「デジタル預手(ステーブルコイン)」時代到来に向けて、企業と個人が意識しておくべきこと

これまで4回にわたり、「円建てステーブルコイン実用段階―ドル建て1強に風穴 3メガ・JPYCの2陣営に―越境送金へ弾み」という2025年11月8日付日経新聞の記事を契機に、「従来の仮想通貨=(信用性が不安な)一般企業が振り出す約束手形」「ステーブルコイン=デジタル預手」という視点から、新しい決済インフラがもたらす未来と...

02203_課題や問題の種類_QuestionとProblemとIssue_「問題」を正しく訳して、本質を捉える

QuestionとProblemとIssue。 いずれも、日本語では「問題」とか「課題」となりますが、それぞれ意味が違います。 “question” は、一義的に定義されうる答え(正解、模範解答)が想定される問題で、正解を要求される問題ないし課題です。 学生が要求される問題はたいていこれです。 知識や、解法を知っていれ...

02194_裁判官ってどんな人_神様にも好き嫌いがある

民事裁判に関わっていると、つくづく感じるのは、「裁判というものは人間くさい制度だな」ということです。 とりわけ控訴審ともなると、そこに立ちはだかるのは、「神様のような存在」としての裁判官です。 神様といっても、雲の上から何もかもお見通し、というわけではありません。 むしろ、好き嫌いやこだわり、嗜好のはっきりした、一人の...

02180_黒字でも倒産する現実_逆粉飾という狂気と、経営者に問われる法務リテラシー

黒字なのに倒産できないのか?という相談 先日、ある経営者から、奇妙としか言いようのないご相談を受けました。 「わが社は儲かっている、いえば、儲かっているのですが・・・。 先生、なんとか、この会社を法的整理できませんかね?」 ふつうに聞けば、意味不明です。 利益が出ている会社が、なぜみずから「法的整理」という言葉を口にす...

02179_「安堵」は命取り!_プロの助言を聞ききれない経営者の末路_弁護士の「耳の痛い話」こそ聞け

企業の経営者や法務担当者の皆さんであれば、誰もが一度は危機状況に直面した経験があるのではないでしょうか。 それは、法的な問題であったり、事業承継の複雑な局面であったり、あるいは不測の事態による突然の損失であったりするかもしれません。 そんな時、専門家へ相談にいらっしゃる皆さんの多くは、まさに「藁にもすがる思い」で助けを...

02178_調整役はつらいよ:弁護士間の意思疎通_“火消し役”にあらず

依頼者にとっては“最強布陣”であるはずの複数弁護士による共同受任。 その調整役というと、「損な役回り」と思われがちですが、実のところ、“うま味”があるポジションでもあります。 依頼者との距離が近い弁護士がその役に就けば、関係者間の交通整理を通じて、案件の動線そのものを握ることができます。 全体を俯瞰する立場にもなりやす...

02176_刑事事件は社内から始まる_企業法務の刑事化リスク

企業法務の世界は、一般に「民事中心」と思われがちです。 実際、多くの法務担当者にとって、日々の関心は契約書のチェック、取引先との合意形成、社内規程の整備、労務管理といったところにあります。 ところが、企業法務のあらゆる場面に、“刑事事件のリスク”の芽がある、といっても過言ではありません。 しかも、そのリスクは、「悪意の...