02074_弁護士とクライアントの共闘のために必要な情報共有の重要性
訴訟が始まり、相手方から訴状が届くと、弁護士はまず、クライアントに対して相手方の主張に対する反論を求めます。 しかし、この際にクライアントが感じやすいのは、「弁護士は高い料金を取るのに、自分で何もせず、すべてをこちらに押し付けている」という不満です。 これは、弁護士とクライアントのコミュニケーションのズレが原因であり、...
訴訟が始まり、相手方から訴状が届くと、弁護士はまず、クライアントに対して相手方の主張に対する反論を求めます。 しかし、この際にクライアントが感じやすいのは、「弁護士は高い料金を取るのに、自分で何もせず、すべてをこちらに押し付けている」という不満です。 これは、弁護士とクライアントのコミュニケーションのズレが原因であり、...
プロジェクトにおいて、目的軸の設計、課題の抽出、そしてシナリオ(仮説)や実施上の問題について、まだ明確な責任者が決まっていない時点で、「弁護士が出る必要はない」という判断をくだすのは、早計に失するといえましょう。 この「弁護士が出る必要はない」という判断が、適切であるかについて一考する必要があります。 具体的には、“「...
「請求放棄」という訴訟手続きの終わり方は、表面上は自ら裁判を取り下げる形を取っていますが、実質的には「敗訴」に等しいといえます。 これは、裁判に負けたという事実を暗に認める行為であり、「勝ち目がない」「もう戦い続ける意味がない」との判断から行われる場合がほとんどです。 ですから、請求放棄は単なる裁判からの「手引き」では...
「~~~~~~」旨の常識では想定しがたい内容の内容証明郵便を受け取り、当方としても非常に困惑しております。 ~~~~~との件について、突如、特段の法的根拠を示すこともなく、10日以内という短期の期間を区切った上で、「連絡せよ」などと要求されても、一般に期限内に対応することは困難を極めます。 まず、「10日間」という期限...
法律の世界において、 ・裁判官は、我々の味方でも相手の味方でもなく、コントロールできない「ジョーカー」のような存在です。 ・裁判官は、事件に関し、独裁権力を有している状況ですが、他方で、上訴によってさらなる別の上位の独裁権力のレビューにさらされる可能性もあるため、孤独な独裁者としてのストレスを抱えています。 ・裁判所と...
弁護士の関与割合と相談者の経済的な負担は、トレードオフの関係にあります。弁護士としては、まず方向性を確認し、見積もりを設計することになります。 A 基本的なプロジェクト設計と最終仕上がりチェックのみを弁護士が担当し、実行を相談者が行う。この場合、相談者の時間と労力の負担は増しますが、費用は比較的低く抑えられます。 B ...
契約違反や不法行為、規制違反などで法律相談を受けた場合、弁護士は、相談者の意向を踏まえ、裁判外での解決を図るための交渉環境を整備します。 具体的には、相手に対して攻撃的な質問を行い、後の法的手続きで相手に不利な事実を引き出す戦略が取れるかどうかを慎重に検証します。 この検証には、厳密な証拠までは要求されないものの、少な...
内容証明郵便など、この種の通知が届いた場合、相手のペースに乗せられないことが重要です。 まず、土俵に上がらないことが大切です。 土俵に上る前に、リングにケチをつけて無効試合だと騒ぎ、場外乱闘を始めることが肝要です。 また、時間的に切迫した状況に追い込まれた場合でも、慌てず、時間的な余裕を確保する方策を考える必要がありま...
<事例/質問> 友人から紹介された方がネットに詳しいということで、通販サイトを立ち上げてみる、という話になりました。 ですが、あまりその方はそれほどネットや通販に詳しいわけではなく、どこかに外注して通販サイトを作るということになってきて、見積もりも桁が違うものが出てきました。 そこで、話を取りやめにしたいと...
<事例/質問> 裁判で、裁判官同士の意見が割れて、大喧嘩したり、モメてトラブルになったりしないんですか? 微妙な裁判とか、普通に意見が割れて、揉めそうな気がするのですが。 あるいは上司みたいな方とか東京高裁とか最高裁とか地裁所長さんから「君、あんな判決だめだよ。出世出来ないよ」と嫌味言われるとかないんでし...