カテゴリー: 06-2 有事状況(存立危機事態)対応(刑事・行政・大規模民事被害事件その他企業危機への対応)
02201_弁護士と「ハサミ」は使いよう_経営者のためのリスク管理三原則
想定外、では済まされない 想定外が起きたとき、人間の本性、そしてプロフェッショナルの本質が露わになるものです。 とくに、法務の現場ではそうです。 「想定していませんでした」と口にした瞬間、その者がプロかどうか、正体がはっきりと見えてしまうのです。 ある企業に対して、監督当局から厳しい指導上の要求が突きつけられたときのこ...
02197_「立派な社外役員がいるから万全」?!_「社外役員の弁護士が経営者を守る盾になる」という幻想
多くの経営者は、著名な法律事務所から弁護士を社外取締役や社外監査役として招き入れさえすれば、安心できるという甘い常識を持っています。 「金融機関にも『コンプライアンス体制は万全』と説明できる」「いざというときは、彼らが盾となって最前線で守ってくれるだろう」 社外役員となった弁護士が「会社を守る盾」になってくれると信じて...
02177_刑事事件は社内から始まる_企業法務の刑事化リスクその2
「企業法務は民事マターが中心」いまだにそんな牧歌的な幻想を信じている法務部員や経営者が、想像以上に多いようです。 契約書の条文を丁寧にチェックし、利用規約の文言に頭を悩ませ、取引先との合意形成に汗をかく。 いずれも立派なお仕事です。 しかし、その丹精込めて整えている社内業務のど真ん中に、もし“刑事事件の地雷”が埋まって...
02176_刑事事件は社内から始まる_企業法務の刑事化リスク
企業法務の世界は、一般に「民事中心」と思われがちです。 実際、多くの法務担当者にとって、日々の関心は契約書のチェック、取引先との合意形成、社内規程の整備、労務管理といったところにあります。 ところが、企業法務のあらゆる場面に、“刑事事件のリスク”の芽がある、といっても過言ではありません。 しかも、そのリスクは、「悪意の...
02146_突然、警察が会社に来たら―企業としての正しい“構え方”とは?
1 警察から会社に連絡がきたら、まず心がけるべきこと ある日、警察から会社に電話がかかってきた――。 こう聞くと、「うちは関係ない」「そんなこと滅多にない」と感じる方もいるかもしれません。 けれども実際には、企業が思いがけない形で捜査機関の関心を受けることは、決して珍しくありません。 そして、そんな突然の要請に、現場が...
02128_市区町村の「回答期限延長」は何を意味するのか
市区町村に対し、何らかの要望を求めた際、その回答がすぐに返ってくることはほとんどありません。 むしろ、「回答期限の延長」という連絡が届くことのほうが多いものです。 その際、よく耳にするのが、「議会に諮った上で回答する」という説明です。 そして、「●月●日までには返事をする」という形で、具体的な期限が伝えられるのが通例で...
02095_当局対応の基本:勝つための心構えと戦略
当局対応において、物証がない限り、自白はしないことが基本中の基本です。 焦って自白してしまうと、相手の思うツボにハマり、逆に不利な状況を招くことになります。 ここでは、「当局対応」の基本的な心構えや戦略について具体的に説明します。 これは、あの手、この手、奥の手を駆使し、時には禁じ手や小技、さらには寝技や反則技まで視野...
02089_企業法務ケーススタディ:脱税と向き合う_税務署からの通知無視の代償_経営者の判断力が試される
<事例/質問> あるプロジェクトをすすめていました。 私は経営者ですが、別途プロジェクトオーナーがいます。 さて、税務署から「お尋ね」や「確認のための通知」が届きました。 このことを、プロジェクトオーナーに相談すべきか、あるいは、顧問弁護士に相談すべきか、悩んでいるうちに時間が経ち、結果的に、税務署からの通...
02084_クライアントの特徴と成功への基本戦略
当事務所に相談されるクライアントの多くは、以下のような特徴(全てまたは一部)を抱えています。 ・経験・知識の不足:法律やトラブルに対するリテラシーがほぼ皆無。・不用意な信頼:状況や相手を深く検証せずに信頼してしまう傾向。・資源不足:手兵が少ない、軍資金も不足している。・逆境に置かれた環境:世間の逆風が強く、状況はほぼ「...
