02095_当局対応の基本:勝つための心構えと戦略

当局対応において、物証がない限り、自白はしないことが基本中の基本です。 焦って自白してしまうと、相手の思うツボにハマり、逆に不利な状況を招くことになります。 ここでは、「当局対応」の基本的な心構えや戦略について具体的に説明します。 これは、あの手、この手、奥の手を駆使し、時には禁じ手や小技、さらには寝技や反則技まで視野...

02092_企業法務ケーススタディ:電話での問い合わせに潜む「有事」のサインと対応策

【事例/質問】 電話で問い合わせがあり、その内容が会社の製品や商品の使い方などの単純なものではなく、答えにくい質問だった場合、弁護士に相談したらどのようなアドバイスが受けられるのでしょうか? 【鐵丸先生の回答/コメント/アドバイス/指南】 答えにくい質問がなされた場合、それは単純な問い合わせではなく「有事」と認識すべき...

02091_裁判は「ストーリー」の競い合い

裁判について、私はクライアントに次のようにお話をします。 裁判の本質:真実ではないストーリー 裁判は「真実を発見する手続き」ではありません。 判決は、原告・被告それぞれのストーリーを聞き、どちらのストーリーが「聞いて心地よいか」を判断して選ぶ場です。 これは、事実に基づいた冷静な判断というより、裁判官の感覚に響くストー...

02089_企業法務ケーススタディ:脱税と向き合う_税務署からの通知無視の代償_経営者の判断力が試される

<事例/質問> あるプロジェクトをすすめていました。 私は経営者ですが、別途プロジェクトオーナーがいます。 さて、税務署から「お尋ね」や「確認のための通知」が届きました。 このことを、プロジェクトオーナーに相談すべきか、あるいは、顧問弁護士に相談すべきか、悩んでいるうちに時間が経ち、結果的に、税務署からの通...

02084_クライアントの特徴と成功への基本戦略

当事務所に相談されるクライアントの多くは、以下のような特徴(全てまたは一部)を抱えています。 ・経験・知識の不足:法律やトラブルに対するリテラシーがほぼ皆無。・不用意な信頼:状況や相手を深く検証せずに信頼してしまう傾向。・資源不足:手兵が少ない、軍資金も不足している。・逆境に置かれた環境:世間の逆風が強く、状況はほぼ「...

02082_ビジネスと法律問題、アプローチの違いを紐解く

ビジネスの現場では、「正解」が存在することが多く、その正解を見つけるためのルールや手順が整備されています。 たとえば、新商品の販売戦略を考えるとき、過去のデータや市場分析をもとに「何をすべきか」が具体的に見えてきます。 このように、正解に向けて効率的に資源を投入しながら進むのがビジネスプロセスの基本です。 一方で、法律...

02081_企業法務ケーススタディ:期限を盾にした交渉術の本質を見抜く

<事例/質問> ある企業と業務提携をすすめてきましたが、資金面等で話の食い違いが生じ、紆余曲折の末、契約を解除することにしました。 仲介をしたコンサルタントが出向き、契約解除を目指し、交渉を行いました。 ところが、コンサルタントは、先方から以下のような質問を受けてきたうえに、「先方は怒っている。先方の質問に...

02079_弁護士が語る、民事紛争問題における決意と現実

民事紛争を前にしたとき、弁護士からの見解が「否定的」に感じられることがあります。 しかしそれは、「協力しない」という意味ではありません。 「困難な状況でもクライアントが覚悟を持って臨むなら、弁護士も全力で支援する」という姿勢の表れです。 特に複雑でハードルが高い案件であっても、クライアントが意欲を示し、必要な費用や時間...

02077_法律相談を活かし、継続的なサポート体制を検討する

法律相談(02076)を一度受けた企業が抱く期待として、「初回の相談だけで全ての疑問が氷解し、問題が解決する」と思われがちですが、実際にはそれで全てが完結するわけではありません。 法的リスクに備える企業にとって、法律相談は今後の方向性を考えるための重要な一歩であり、その後の対応方法もさまざまです。 例えば、企業が初回相...

02074_弁護士とクライアントの共闘のために必要な情報共有の重要性

訴訟が始まり、相手方から訴状が届くと、弁護士はまず、クライアントに対して相手方の主張に対する反論を求めます。 しかし、この際にクライアントが感じやすいのは、「弁護士は高い料金を取るのに、自分で何もせず、すべてをこちらに押し付けている」という不満です。 これは、弁護士とクライアントのコミュニケーションのズレが原因であり、...