02019_法廷ドラマと現実の裁判の違い(教えて!鐵丸先生Vol. 26)
<事例/質問> 法廷もののドラマをよくみますが、ドラマの中の裁判と現実の裁判とではどんなところが違うのでしょうか? プロの弁護士の方が、法廷ドラマをみていて違和感を感じることがあったら、教えて下さい。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 法廷ドラマはスリリングで見応えがありますが、実際の裁判とはかな...
<事例/質問> 法廷もののドラマをよくみますが、ドラマの中の裁判と現実の裁判とではどんなところが違うのでしょうか? プロの弁護士の方が、法廷ドラマをみていて違和感を感じることがあったら、教えて下さい。 <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 法廷ドラマはスリリングで見応えがありますが、実際の裁判とはかな...
事件化となったときに、プロジェクトオーナーは、弁護士チームと、マネジメント遂行上の、思想、哲学、ロジックの共有が必要となります。 1 学校で教えられたことと、社会の現実は違います 学校:・努力は尊い。・結果が全てではない。・努力はいつか報われる。・失敗をおそれるな 次がある。 社会の現実:・無駄な努力、無意味なガンバリ...
企業法務リスク調査は、次のような流れで進めることになります。 (1)エラーないしリスクの端緒の発見(2)トップマネジメントによる調査の決定(3)チームの組成とオーソライゼイション(4)調査の実施(ファクトベース)・ドキュメントレビュー・インタビュー(5)調査の実施(イッシューベース)・関係法令の調査抽出・エラー/リスク...
「会社をたたみたい」と弁護士に相談にくる経営者の10人中9人は、「冷徹な経済合理性判断に基づいたものである」といいます。 すなわち、「競争環境・市場の状況を前提とすると、価格と品質両面での能率競争を、持続可能な形で展開することが不可能である、という認識・解釈・判断にいたった」ということを口にします。 概して、資産はある...
民事の訴訟事件において、地方裁判所で棄却の判決がくだされると、「控訴するか」「控訴しないか」という選択段階に入りますが、「控訴する」「控訴しない」は、単純に、手続き上の課題ではありません。 裁判は、緻密で複雑な外交戦です。 ・ゲーム環境・ゲームロジック・ゲームの展開推移予測・現実的期待値・課題の克服可能性これらを踏まえ...
平時に聞くと、「当たり前じゃないか」と思うようなことでも、“訴訟事”の当事者になると、慌てるものです。 たとえば、”訴訟事”において、判決が出たとします。 まず、すべきことは、「即時抗告の期限」の確認です。 これこそ、 「当たり前じゃないか」と思うようなことでしょうが、“訴訟事”の当事者になると、意識が届かないのが実情...
訴訟を起こす前(あるいは、訴訟を諦める前)、人は、次のようなジレンマに陥ります。 1 (訴訟を起こす)踏ん切りはついている2 「踏ん切り」が「ミエル化・カタチ化・言語化・文書化・フォーマル化」されていない3 明確化・形式化・フォーマル化という点での「踏ん切り」がついていない4 (陰で悪口はいえても)風化する、泣き寝入り...
弁護士は、受任継続するにあたっては、相談者と、・戦局の観察や評価・展開予測・今後の態度決定や方法論選択を議論し、方針を確認し、その後、方針確認書を相談者に送付することになります。 ある相談者が当該確認書を拒絶する、ということが起こりました。 その理由は、大要、「当方はクライアントなのに、このような確認によって、言いたい...
紛争の原因は1つと思われがちですが、ほとんどの紛争は、複数の事象が複雑に絡み合って起こります。 裏を返せば、1つの紛争には複数の事象が存在します(*)。 さて、紛争事案を弁護士に相談する際、依頼者が予め準備するものの1つとして、 「事実関係を時系列で整理する」というものがあります。 「なんだ、そんなことか」と言う依頼者...
訴訟を提起するとなると、相手もあれやこれやと何かしら嫌がらせをしかけてくるでしょうし、それらに対処するための損害が想定される場合もあります。 弁護士は、論理と経験上の蓋然性にしたがって状況に対処する選択肢を創出しますが、法務相談者(大将)において、訴訟に不可避の損害を嫌悪するなら、訴訟などやめてしまったほうがいいでしょ...