02255_出向社員トラブルの出口設計
出向は、便利です。 人材を活かし、取引先との関係を強め、グループ内の最適配置を実現できます。 経営にとっては、実に使い勝手のよい制度です。 ところが、トラブルが起きた瞬間、その便利さは一転します。 出向元、出向先、本人。 三者が絡み合い、責任の所在が曖昧になり、感情だけが先行する。 そして飛び出すのが、「懲戒解雇だ」と...
出向は、便利です。 人材を活かし、取引先との関係を強め、グループ内の最適配置を実現できます。 経営にとっては、実に使い勝手のよい制度です。 ところが、トラブルが起きた瞬間、その便利さは一転します。 出向元、出向先、本人。 三者が絡み合い、責任の所在が曖昧になり、感情だけが先行する。 そして飛び出すのが、「懲戒解雇だ」と...
「今回の代金は『借りたこと』にしておきます。その代わり、次は値引きでお返ししますから!」 営業担当者が、目先の受注欲しさに独断で口走った「禁断の約束」。 経営者はこれを「担当者の勝手な暴走」と切り捨てようとしますが、少し待ってください。 なぜ彼はそんな無理な約束をしたのか? なぜ後任の担当者は数...
「能力不足だから、試用期間満了で本採用を見送りたい」 経営者や人事担当者なら、一度は直面する悩みでしょう。 しかし、法律の世界では、「試用期間」は「クーリングオフ期間」ではありません。 「真摯に対応した」という主観的な誠意は、裁判所という冷徹な計算機の前では、ほとんど無力です。 本記事では、採用という“入り...
「やっていません」「知りません」 社内不正の疑いがある社員にヒアリングをすると、判で押したようにこう返ってきます。 証拠が不十分な段階で、彼らの「否認」を崩すのは容易ではありません。 しかし、百戦錬磨の弁護士は、相手の「答えの中身」ではなく、「答え方(プロセス)」に注目します。 真実はシンプルですが、嘘は複...
痴漢で逮捕された――懲戒は可能か? 社員が刑事事件の嫌疑をかけられたとき――企業は、どのように対応すべきでしょうか。 たとえば、通勤電車内で痴漢行為をしたとして社員が逮捕された場合。 企業としては「即刻クビにしたい」と思うかもしれません。 けれども、ここでもやはり「感情より構造」「処分より静かな出口」「冷静な見きわめ」...
焦点は「職種」ではなく「副業の中身」 ある人事担当者から、そんな相談を受けたことがあります。 本人に確認したところ、「生活費が足りなかったので・・・」と。 たしかに、副業解禁時代の昨今、副収入を得る手段として夜職を選ぶ人がいるのも現実です。 とはいえ、焦点となるのは「職種」そのものではありません。 問われるべきは、その...
“ちょっと投稿しただけ”が、企業全体を揺るがす時代に たとえば、ある従業員が昼休みにスマホからフェイスブックを開き、ちょっと愚痴を書き込みました。 「うちの会社、マジでクソ」「あの上司、ほんまムリ」 本人としてはストレス発散のつもりです。 ところが、アカウントには実名、プロフィール欄には勤務先が明記されており、位置情報...
「不倫」=「解雇」ではない 芸能人の不倫スキャンダルが連日のように報道され、企業役員や社員が辞任・処分に追い込まれるケースも後を絶ちません。 経営者によっては、「社員が不倫した? それならすぐに処分だ」と、反射的に処分を指示する人も少なくありません。 しかし、私生活上の問題を理由に懲戒処分をするには、高いハードルがあり...
不祥事の「境界線」は、意外なほど見えづらい たとえば、ある社員が週末に飲酒運転で摘発された。 あるいは、勤務時間外にSNSで過激な発言をして炎上した。 こうした「私生活上の非行」を理由に、企業が懲戒処分を行うことはできるのでしょうか。 企業秩序を守るという名目で、企業経営者が厳正な対応を取りたくなる気持ちはわかります。...
企業経営において、適切な人員配置は非常に重要です。 役割が明確でバランスよく配置されていれば、業務はスムーズに進み、生産性が向上します。 しかし、企業が成長するにつれて、無駄が増えたり、業務の偏りが生じたりすることも少なくありません。 最近、ある企業の組織体制を精査する機会がありました。 その企業では、スタッフの業務を...