02080_企業法務ケーススタディ:法務部人手不足対策、その適否を問う

事例/質問 会社では、「事業全体のスマート化」を推進する方針が示されており、社長からは「業務のスリム化と余剰人員の活用を通じて業務の見直しを進めるように」との指示を受けています。 しかし法務部では人手不足が深刻で、法務担当者が夜23時まで残業してもなお残務が増え続け、業務に支障が出始めています。 そのため、法務以外の部...

02060_企業法務ケーススタディ:穏便な退職交渉の現実と選択肢その2

<事例/質問> 40代の男性社員を退職させたいと考えています。 たとえば、「子会社を解散させることで整理解雇を行い、結果として男性社員を退職させる」という案については、どうでしょうか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 質問者は、男性社員を退職させたいあまり、正常性バイアスに陥り、事案の...

02059_企業法務ケーススタディ:穏便な退職交渉の現実と選択肢その1

<事例/質問> 40代の男性社員を、できるだけハレーションを起こさずに離職させたいと考えています。 「穏便に話し合いで解決できる可能性がゼロではない」とは思うので、妥協点を探ることを目標にし、交渉が不調に終われば別の形で目標を再検討したいです。 初めから攻撃的な態度を取ってしまうと、相手を刺激して戦闘的な姿...

02033_痴漢で逮捕された従業員を解雇できるか(教えて!鐵丸先生Vol. 45)

<事例/質問>  従業員が、痴漢で逮捕されました。 今、勾留になっています。 弁護士がついて、お話を聞く限り、本人は無罪だ、冤罪だ、と争っているようです。 でも、ニュースで報道もされました。 当社は大変な迷惑を被っております。 すぐにでも解雇をしたいのですが、弁護士の先生は、人権派の先生で、解雇なんてとんで...

02024_企業が抱える解雇にまつわるトラブル(教えて!鐵丸先生Vol. 32)

<事例/質問>  知り合いの社長が、労働者から訴えられて、裁判でも主張が受け入れてもらえなかったとぼやいていましたが、企業が労働問題で苦労するのは何か原因があるのでしょうか。 逆に、労働問題を起こさずに安全・安心に経営するコツってあるのでしょうか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 企業が労働法でつ...

02023_労働問題を起こさずに安全・安心に経営するコツ(教えて!鐵丸先生Vol. 31)

<事例/質問>  労働紛争が増えていると思いますし、知り合いの社長が、大変苦労した、と聞きました。 労働裁判ってやっぱり難しいのですか? <鐵丸先生の回答/コメント/助言/指南> 労働紛争が増えている昨今、労働裁判は本当に難しいものなのでしょうか? 企業の経営には、ヒト、モノ、カネ、チエといった経営資源が必...

02000_就業規則には普通解雇ができるとあるが中途採用社員を解雇できるか(教えて!鐵丸先生Vol. 44)

労働契約法16条は、「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用(らんよう)したものとして、無効とする」と明文で規定しています。 この条文は、「解雇権濫用法理」と呼ばれる著名な判例法理が法律の明文となった(昇格した)ものです。 要すれば、「解雇の権利は、形式上・字面上、...

01999_辞めた従業員が「残業代を払え、(拒否したら)裁判する」と言ってきた(教えて!鐵丸先生Vol. 43)

「労働事件については当然企業側の言い分をしっかり聞いてくれるはず」という思い込みをもつ経営者は少なくありません。 裁判官一般でいえば、割と保守的で権威や体制にシンパシーある行動をとる方が多い、とみて差し支えないと思われます。 また、裁判官は、多数の事件を抱え、労働時間や残業などといった概念すら吹き飛ぶほどの仕事漬けの毎...

01984_試用期間明けから意図的なサボタージュと考えられる行動を続ける社員がいる状況とは

従業員が、(言や策を弄して)業務上疾病との認定を得ると、会社としては、会社に来ない人間に対して長期間相当な金銭提供をせざるを得ません。 さて、中途で入社した男性社員が、試用期間あけから、意図的なサボタージュと考えられる行動を続けたケースがありました。 男性社員は、いろいろ理由をつけては会社に来ようとせず、かといって、退...

01982_海外赴任中の従業員を制御するための文書作成の視点

文書を送って海外に赴任中の従業員を制御する、ということは、そのこと自体、他者制御課題です。 制御対象である相手方の認識や思考に立って、観察して、展開予測をしないと、戦理にかなった行動は難しいといえましょう。 制御対象である相手方の認識や思考に立って観察すれば、送ろうとする文書が、・(相手方にとって)承服しがたい内容・(...