02235_企業法務ケーススタディ:動産仮差押えの破壊力:店舗丸ごと人質に取る債権回収術
「取引先が支払いをバックレそうだ。資産を差し押さえたいが、相手が隠し持っている財産の『特定』ができない・・・」 債権回収の現場で、多くの経営者がここで足踏みをしてしまいます。 銀行口座なら支店名まで、不動産なら地番まで特定しなければ、裁判所は動いてくれません。 「ならば、店舗にある高価な機材を差...
「取引先が支払いをバックレそうだ。資産を差し押さえたいが、相手が隠し持っている財産の『特定』ができない・・・」 債権回収の現場で、多くの経営者がここで足踏みをしてしまいます。 銀行口座なら支店名まで、不動産なら地番まで特定しなければ、裁判所は動いてくれません。 「ならば、店舗にある高価な機材を差...
「メーカーの都合で代理店契約を切られた。そのとばっちりで、顧客から理不尽な返品を迫られている・・・」 商社や販売代理店ビジネスにおいて、メーカー(仕入先)とユーザー(顧客)の板挟みになるのは宿命です。 しかし、メーカーの身勝手な裏切りによって生じたトラブルの尻拭いを、なぜ御社が自腹(返品・返金)...
「ドイツの取引先とトラブルになった。でも国際訴訟なんて金と時間の無駄だ。泣き寝入りするしかない」 そう諦めて、回収できるはずの数千万円の債権をドブに捨てようとしていませんか? もし契約書に「日本の裁判所」という魔法の言葉(管轄条項)が刻まれているなら、その判断は早計に過ぎます。 実は、ドイツ企業...
「長年の付き合いだから、契約書なんて水臭いものは作っていなかった」 「毎月請求書を送っていて、合計でこれだけ未払いがあるんだから、裁判所もわかってくれるだろう」 ビジネスの現場、特に古くからの商習慣が残る業界では、こうした「阿吽の呼吸」で取引が進むことが珍しくありません。 しかし、いざ相手が支払いを渋り、法的手段に訴...
「相手の会社が危ない! すぐに裁判を起こして回収だ!」と息巻く経営者。 しかし、ちょっと待ってください。 悠長に裁判など起こしている間に、相手の財産は他のハイエナたち(債権者)に食い荒らされてしまいますよ。 日本の裁判は時間がかかりすぎます。 「勝訴判決」という名の立派な紙切れを手に入れても、相手の財布が空っぽなら1...
「取引先からの支払いが止まった。連絡も取れない」 「噂では、あの会社、別のトラブルで法務局に供託金を積んでいるらしい。それを差し押さえれば回収できるのではないか?」 債権回収の現場では、正面からの請求が行き詰まったとき、こうした噂に一縷の望みをかけることがあります。 しかし、法律の壁は厚く、単に「お金を貸している」「売...
「取引先が倒産した! しかも、破産管財人から『売掛金を払え』という通知書が届いた!」 「いやいや、もう社長個人に払ってしまったし、そもそも契約相手は法人ではなく社長個人のはずだが・・・」 取引先が破綻した際、裁判所から選任された「破産管財人」から、有無を言わさぬ請求書が届くことがあります。 弁護士名義の仰々し...
「家賃を半年も滞納して連絡もつかない。もう鍵を交換して、荷物を捨ててしまえ!」 「夜逃げ同然の悪徳テナントに、情けをかける必要なんてないだろう?」 ビルのオーナー様や管理会社様にとって、居座り続ける滞納テナントは頭の痛い問題です。 実力行使で追い出したくなる気持ちは痛いほど分かりますが、その行為は法律上、「自力救済(じ...
査察が終わった――それは、緊張の連続だった現場対応がようやく一段落した瞬間かもしれません。 けれど、そこで本当に終わったわけではありません。 むしろ、そこから先に「もうひとつの分岐点」が待っています。 それが、「告発されるかどうか」の判断です。 これは、調査の結果をもとに国税側がまとめた資料を、検察と協議し、告発に値す...
債権回収の基本ルールとして、「お金がないところからは取れない」「破産者からは期待しない」というのが大前提です。 つまり、相手が支払い能力を完全に失っている場合、どんな手を尽くしても回収は難しく、法的手続きを踏んでも得られるものはほとんどありません。 また、「詐欺行為」と「詐欺“的”行為」は大きく異なります。 「詐欺行為...