02182_黒字倒産という“幻想”_PLとBSを同じ机に置け

「先生、うちは儲かっています。黒字です・・・それでも倒産できますか?」 先日、ある経営者からそんな相談を受けました。 ふつうに聞けば意味不明です。 黒字なら安全、そう信じている人が大半でしょう。 ところが、この質問は珍しくない。 むしろ現場では、よく耳にします。 そもそも「黒字=安全」という前提が、幻想にすぎません。 ...

02180_黒字でも倒産する現実_逆粉飾という狂気と、経営者に問われる法務リテラシー

黒字なのに倒産できないのか?という相談 先日、ある経営者から、奇妙としか言いようのないご相談を受けました。 「わが社は儲かっている、いえば、儲かっているのですが・・・。 先生、なんとか、この会社を法的整理できませんかね?」 ふつうに聞けば、意味不明です。 利益が出ている会社が、なぜみずから「法的整理」という言葉を口にす...

02125_倒産寸前の会社を守る弁護士チームとは? 名前ひとつで会社の未来が変わる

倒産が目前に迫った会社では、会社の命運を左右する「ガバナンス」を誰が握るかが重要になります。 そのために、相手へのけん制として弁護士を募ることは、一手として非常に有効です。 ここでいう「相手」とは、単に会社を狙う外部の第三者だけではありません。 たとえば、企業価値が落ちたタイミングで買収を狙う投資ファンドや競合企業など...

01973_任意整理と民事再生は別物その6_絶対的正解ともいうべき提案モデル

任意整理について、「債権者宛への提案においては絶対的正解ともいうべき提案モデルがある」という前提をもつ債務者は、少なくありません。 しかし、相手側(債権者)の「同意する」「同意しない」という態度に依存する課題である以上、この前提自体には異論を唱えざるを得ません。 もし、”絶対的正解”が存在する前提で弁護士に相談するなら...

01972_任意整理と民事再生は別物その5_再生計画の前提

任意整理を希望する債務者が、民事再生を前提とするような再生計画(債権大幅カットと分割弁済)に、「債権者の多数の同意と認可を見込めるであろう」と企図しても、弁護士としては、その検討・構築には疑義を挟まざるを得ません。 弁護士に依頼さえすれば、債権者から”大幅な債権カットとカット後債権の分割弁済を受諾を得る”ことは可能であ...

01971_任意整理と民事再生は別物その4_小規模個人再生

一般論として、「小規模個人再生は、8割カット、らくらくチャラ」(額にもよります)というように、いわれます。 そこで、任意整理を希望する債務者が、再生計画を 「小規模個人再生」を”参考尺度”として考えがちですが、そもそも、その前提は働きません。 債権者に対して、「小規模個人再生だと、このくらいチャラにされるのだから、これ...

01970_任意整理と民事再生は別物その3_小規模個人再生と給与所得者等再生

個人再生は、民事再生の1つです(民事再生法221条以下に規定がある手続き)。 個人再生には、「小規模個人再生手続」「給与所得者等再生手続」2つの種類があります。 個人商店主や小規模の事業を営んでいるオーナー経営者を対象とする「小規模個人再生」は、主にサラリーマンを対象とする「給与所得者等再生」とは、別物です。 給与所得...

01969_任意整理と民事再生は別物その2_任意整理の課題

任意整理において、額と期間の問題はトレードオフ課題で、・長期になると、債務者が楽だが、債権者は応じない・短期になると、債権者は落ち着く可能性があるが、債務者は辛いという状況です。 (債務者にとって)イージーなプランは、結果、債権者の大半が、そっぽを向く、という帰結を生みます。 一例を紹介しますと・・・ 債務者側は、絞り...

01968_任意整理と民事再生は別物その1

任意整理は、債権者の個別同意の集積体です。 和解契約の塊と考えてもいいでしょう。 契約自由の原則からすれば、どのような和解をしても自由、ということなのですが、「債権者平等の原則」から、返済原資を債権額に比例配分して、同じ期間で完済する、という制約が生じます。 また、契約相手が金融機関の場合、そのロジックに整合させないと...

01710_🔰企業法務ベーシック🔰/企業法務超入門(企業法務ビギナー・ビジネスマン向けリテラシー)21_破産・再生に関する法とリスク

企業が債務超過により、あるいは資金繰りに失敗して支払不能に陥った場合、債務を整理(返済リスケジュールや債権放棄等)して再建したり、あるいは会社を解散・清算や破産して残った財産を債権者に分配したりする場面が出てきます。 これが「倒産」といわれる現象ですが、法的な観点で整理すると、各倒産手続は、以下のように整理・具体化され...