02269_企業法務ケーススタディ:退職者の営業秘密窃取にどう立ち向かうか_警察を動かす「インフォメーション・パッケージ」構築

「親の介護で実家に帰ります」と殊勝な理由で退職を申し出たエース社員。 円満退社と思いきや、彼が長期の「有給消化」に入った途端、社内のサーバーから大量の最新設計図面や顧客データが、こっそりと私物のハードディスクにダウンロードされている痕跡が見つかった・・・。 これは単なる「社内ルールの違反」などではなく、会社の大切な「虎...

02268_企業法務ケーススタディ:弁護士の「小難しい法律論」の裏にある生々しい本音_難解な方針は「ギャラが足りない」のサイン?

弁護士が突然、事案解決のハードルを上げ、話を複雑に広げ、難解な法律論をこね回し始めたとき、企業法務担当者は「何か法的な大問題が起きたのか!」と身構えがちです。 しかし、その難解な「法務の霧」を晴らしてみると、実は「ギャラ(報酬)が少なくてモチベーションが上がりません」という、極めて人間臭く生々しい本音が隠れていることが...

02267_企業法務ケーススタディ:「占有に九分の利あり」_契約書なき泥沼を制する“占有権”の圧倒的優位性

今現在、対象となるモノを物理的に握っている「占有権(既成事実)」。 実は、契約書がない泥沼のトラブルにおいては、これが最強の防衛兵器になります。 「言った、言わない」のトラブルにおいて、契約書という強力な武器がない場合、どうやって戦えばよいのでしょうか? 特に相手が弁護士でもない代理人を立てて理不尽な要求を突きつけてき...

02266_企業法務ケーススタディ:仮執行から会社を守る_合法的なキャッシュ防衛サバイバル術

「裁判に負けた! 仮執行で口座を差し押さえられる! もう会社は終わりだ!」  一審の敗訴判決に付される「仮執行宣言」。 これは、勝者にとっては相手の資産をいつでも合法的に奪える「魔法のチケット」ですが、敗者にとっては、いつ口座が凍結されて会社が即死(黒字倒産)するかわからない「時限爆弾のスイッチ」です。 しか...

02265_企業法務ケーススタディ:マスコミは「正義の味方」にあらず!_“第四の権力”を味方につける、したたかな情報戦(インテリジェンス)の極意

 「大企業に理不尽なイジメを受けた! 警察も裁判所もアテにならないなら、マスコミに駆け込んで世間に訴えてやる!」  巨大な権力や資本に踏みにじられた中小企業の経営者が、最後の望みを託してテレビ局や新聞社の門を叩く。 ドラマではよくある熱い展開です。  しかし、何の戦略も持たずに「私の可哀想...

02264_勝算の低い上告が最強の武器になる理由_“慇懃無礼なプレッシャー”と法廷ゲリラ戦の極意

企業の法務部員や弁護士と聞くと、多くの人は 「冷暖房の効いた静かな部屋で、分厚い契約書をチェックする、上品でスマートなインテリ」 を想像するかもしれません。 しかし、有事(トラブル)の最前線に立つ我々の実態は、そんな生ぬるいものではありません。  我々の本業は、他人の主張を真っ向から否定し、相手が軍隊を持つ国...

02263_企業法務ケーススタディ:「覚えていない」は危険な一言_海外当局の尋問で崩れる“日本式の言い逃れ”

「そんな昔の話は、記憶にございません」  日本の裁判や国会の答弁などでお馴染みの、この魔法の呪文。 日本では、これを唱えればのらりくらりと追及をかわせる便利な「透明マント」として機能しがちです。 しかし、海外の規制当局や司法当局の尋問において、この“日本式の言い逃れ”を使った瞬間、そのマントはあなたを重罪(偽...

02262_企業法務ケーススタディ:担当者の不祥事が、なぜ社長の責任になるのか_欧米当局の“ディスカバリー”が暴く組織の闇

「あれは現地の担当者が勝手にやったことです」。  海外子会社での不祥事発覚時、日本では通用しがちなトカゲの尻尾切りの弁解ですが、欧米の規制当局(特に米国司法省など)には絶対に通用しません。  それどころか、この日本式の「自己保身ロジック」を唱えることは、「我が社は一介の担当者が勝手に違法行為を行える...

02261_企業法務ケーススタディ:破産債権届出_「期限切れ」に青ざめる前に考えよ!_空っぽの鍋に並ぶ行列と、債権届出のエコノミクス

「しまった! 裁判所に出す書類の提出期限が昨日までだった!」  取引先が破産し、裁判所から届いた「債権届出書」。 真面目な法務担当者ほど、これに1円単位で正確な金額を記入し、期限内に提出しなければと使命感に燃えます。  しかし、他の業務に忙殺され、うっかり提出期限を過ぎてしまったらどうなるでしょうか...

02260_企業法務ケーススタディ:社長の生命保険を担保(借金のカタ)に変える方法_債権質という最後の一手

「ウチの会社にはもう、担保に出せる不動産も機械もありません。あるのは私個人が死んだときに入る生命保険くらいです」  資金繰りに窮した中小企業の社長が、苦し紛れに最後に差し出してくる「自分の命にかけられた保険金」。 回収のプロとしては「ならばそれを担保(カタ)にもらおう」となるわけですが、生命保険の保険金請求権...