02243_企業法務ケーススタディ:第二会社方式_強硬な債権者から事業を救う脱出戦略
「全額払え。さもなくば差押えは取り下げない」 経営再建中の企業にとって、一部の強硬な債権者は、再建の道を閉ざす巨大な岩石です。 話し合い(特定調停)で解決しようとしても、彼らは聞く耳を持ちません。 ならば、発想を変えましょう。 「岩」をどかすのではなく、私たちが「別の道」...
「全額払え。さもなくば差押えは取り下げない」 経営再建中の企業にとって、一部の強硬な債権者は、再建の道を閉ざす巨大な岩石です。 話し合い(特定調停)で解決しようとしても、彼らは聞く耳を持ちません。 ならば、発想を変えましょう。 「岩」をどかすのではなく、私たちが「別の道」...
「メインバンクの口座が仮差押えされた。もう終わりだ」 多くの経営者は、この瞬間、思考停止に陥ります。 仮差押えは、企業の血液であるキャッシュを止める、まさに「心肺停止」へのカウントダウンです。 しかし、ここで諦めるのは早計です。 法律には、この強力な「凍結魔法」を強制解除し、さらに無...
「裏技で切り抜けられる」。 そう考える経営者は少なくありません。 かし、経営危機に必要なのは「裏技」ではなく、条件を定め、準備し、決断を実行する力です。 これを私は経営者の法務リテラシーと呼んでいます。 やるべきことは複雑ではありません。 第一に、不正を排除すること。逆粉飾は「言わない・やらない・許さない」と社内で徹底...
「裁判所の再生手続を使えば最後は助かる」。 裁判所を使わず、金融機関や取引先との交渉に固執する会社は少なくありません。 しかし、資金が尽いた時点で再生手続に入っても、条件はすでに大きく劣化しています。 取引先は離れ、スポンサー候補は動かず、事業価値は下がり、条件は一気に不利になります。 選択肢は大幅に狭まるどころか、消...
「法的整理をするか、しないか」。 経営会議でこの二択が議論されているとき、その時点で問いが浅い証拠です。 経営に問われているのは、制度に入るか否かではありません。 本当に問われているのは、「どの未来を選ぶか」です。 選択肢は複数あります。 (1)既存経営陣での継続(コストの再設計)(2)社内承継や外部プロ経営者の導入(...
「何とかなる」。 再生の現場でこの言葉が出たとき、私は必ず数字を求めます。 「何とかなる」は、「何ともならない」からです。 経営危機は、感覚や気合では乗り切れません。 再生の第一歩は、ミエル化──すなわち現状を数字で可視化することです。 PL(損益)、BS(財産)、資金繰り(週次・日次ライン)、そして未来シナリオ。 こ...
「もう少し頑張れる」。 この言葉ほど危険な判断はありません。 経営の現場で使われるとき、それはすでに遅れている兆候です。 再生において最大の敵は、遅延です。 資金が尽きる直前では、スポンサー探索も事業譲渡も分社化も消えます。 選択肢は机上から消え、資金繰りに追われるだけになります。 だからこそ、基準を決めておくことが不...
「法的整理は最後の手段だから、できれば避けたい」。 多くの経営者がこう考えます。 しかし、この理解は誤りです。 法的整理の本質は清算ではなく再生です。 裁判所の制度を使い、債権関係を整理し、時間を確保するための正規の手続です。 任意の交渉では行き詰まった場面で、秩序を回復するために用意された仕組みです。 禁じ手ではあり...
法的整理は「終わり」ではない 「法的整理」と聞いただけで、経営者の多くは顔をしかめます。 倒産、破綻、廃業。 頭の中がすぐに“終わり”のイメージで埋まってしまうからです。 しかし、これは誤解です。 法的整理の本質は「事業再生」であり、「破壊」ではありません。 裁判所の制度を使って債権関係を整理し、利害調整を公正に進める...
黒字なのに倒産できないのか?という相談 先日、ある経営者から、奇妙としか言いようのないご相談を受けました。 「わが社は儲かっている、いえば、儲かっているのですが・・・。 先生、なんとか、この会社を法的整理できませんかね?」 ふつうに聞けば、意味不明です。 利益が出ている会社が、なぜみずから「法的整理」という言葉を口にす...